羽田空港第2ターミナルは主にANAが利用している建物。2004年12月にオープンしており、1993年から利用されている第1ターミナルに比べて、光が多く入る明るいビルです。
明るさの元となっているのが、ターミナル中央にある吹き抜けの大空間。
多くの方は羽田空港を利用する際に、京急やモノレール、リムジンバスを利用されると思いますが、京急やモノレール駅から2F出発ロビーへ向かうエスカレーターで通り抜ける空間です。
そこにぶら下がっている大きな絵画。
実は名前のある、芸術作品なんですよ。
風の渓谷
絵画パネルの作品名は「風の渓谷」。ニューヨーク在住の画家、千住博さんが描かれたものです。軽井沢には軽井沢千住博美術館もあり、作品を鑑賞できます。
「風の渓谷」は、2010年に第2ターミナルビルの拡張に合わせて設置。広い吹き抜け空間を谷に見立て、そこを吹き抜ける風を表現しています。
風を感じますか?
千住ブルーとも呼ばれる深い青色で描かれた絵は、第2ターミナルを利用しているANAに通じるものがありますね。
つり下がっているパネルはそれぞれが、1.7m×6mの大きさ。全部で11枚のファブリック製パネルにプリント、展示されています。
空調の風でゆらゆら揺れて、本当に風が吹いているみたい。
光がとてもよく入る第2ターミナルビルの吹き抜けなので、作品は徐々に退色してしまいます。数年おきに新しいパネルに取り換えられているそうですよ。私が見た時にはちょっと色あせていたのかな?
第2ターミナルには他にも千住博さんの作品が展示されています。展望デッキ前には青い牛「MOOON」があるそうです。気が付かなかったな、今度見に行こうっと。
羽田空港のサイトでもちゃんと紹介されていました。
Senju plays Senju~Four Seasons~
第2ターミナルのマーケットプレイスにはBGMが流れています。
題名は「Senju plays Senju~Four Seasons~」。なんと、作曲家「千住明」さんが、兄の「千住博」さんの作品からインスパイアされて作曲。さらに妹のバイオリニスト「千住真理子」さんが演奏している曲なんだそうです。
兄弟で第2ターミナルを彩っているなんて、すごい一家です。
千住明さんの作品は、「ランドセルは海を越えて」で聴くことができます。クラレのサイトでは、妹さんの千住真理子さんの演奏を楽しめます。
まとめ
空港ターミナルビルは、単に通り過ぎるだけの場所になりがちです。でもちょっと見上げてみると、風を感じることができます。
今度、羽田空港第2ターミナルへ行ったら、風の音に耳を澄ませてみましょう。
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