鹿児島から東京羽田へ、JAL644便の普通席に搭乗しました。JALの普通席は”新間隔エコノミー”として、座席足元の広さをアピールしています。さてその座り心地はどうでしょうか?
JAL644便 B767型機 普通席
JAL644便はB767-300型機で運航されます。鹿児島と羽田を結ぶ便はB767の中型機かB737の小型機で運航しているので、JAL644便は大きな方の機体になります。
JALでは普通席にプラス1,000円でアップグレードできるクラスJシートが設定されていますが、今回は窓側席をキープできていることもあり、そのまま搭乗しました。ANAのプレミアムクラスに相当する国内線ファーストクラスは鹿児島-羽田線には設定されていません。プロペラ機で運航する路線以外はプレミアムクラスを設定しているANAに対して、JALでは羽田-大阪伊丹、福岡、沖縄那覇、札幌千歳以外の路線では国内線ファーストクラスは設定していないのです。
黒が基調のシートはとってもおしゃれ。シートベルトやワンポイントにはJALのコーポレートカラーである赤も忘れずに入っています。シートの背もたれの厚みを薄くすることで、前後の間隔を広くしているんですね。
足元空間は普通席としては広々。シンプルなシートは掃除もしやすそうです。このテーブルもとっても軽くて、ふわーっと動くのでちょっとびっくり。
本日の搭乗機はB767-300型機です。通路が2列ある期待としては小型の部類。長く運用されている、安定した機材ですね。
JAL644便 鹿児島-羽田間のフライト
いよいよ離陸です。短い間(2時間)でしたが、鹿児島空港さん、ありがとう。今度は霧島温泉に浸かりに来るね。
鹿児島をあとに、羽田へ飛び立ちました。霧島の大地はまさに台地という感じ。周囲から急に高くなって、切り立った断崖らしい感じがします。シラス台地って社会で習いました。
普通席なので、上空ではドリンクサービスのみ。飲み終わったら窓に張り付いてウォッチング。機内は半分ほどの搭乗率でしょうか。普段の日はこんなものなのかも。隣にいた方は窓側の席に移動されました。
さて、ドリンクサービスの際に、乗務員さんに出身地ステッカーをリクエストしてみました。JALでは乗務員さんひとりひとりが、自分の出身地を書いたステッカー(通称 千社札)を持っており、ステッカーのやり取りを通して乗客とのコミュニケーションを図ろうという企画を行っています。
「あ、では乗務員全員の分を集めておきます。」
意外な返事にびっくり。担当乗務員さんの千社札だけ頂こうと思っていたのですが、なんと搭乗した便の乗務員さん全員分をいただけることに。コレクションとして集めている方が多く、そういったリクエストがあるからなんでしょうか。
搭乗機は気流の悪いところを通過するため、しばらくするとベルト着用サインが点灯しました。ん?千社札はどうなるんだろう?
機窓ウォッチングを再開です。
なんの変哲もない雲の上の写真、と思いきや違います。写真中央付近の翼の下、突起の下あたりに注目。何か黒い線が見えませんか?拡大してみると、
おぉー、雲を切り裂くように飛ぶ別の航空機を発見。ずーっと筋を引きながらしばらく並走(並飛?)しました。
このあと、傘のような雲をかぶった島に出会い、
羽田空港手前で軽い揺れに見舞われながら着陸です。
降機の際に、乗務員さんから声をかけられました。
「前方担当者にステッカーを預けていますので、一緒に参りましょう。」
あ、どうやら忘れられてはいなかったようです。忙しい業務の合間に同僚の方々に声をかけていただき、感謝です。
JAL644便 B767型機 機内
降機時に機内撮影です。後方席に座って、ゆっくりと降りると他の乗客に気兼ねせずに撮影できます。普通席の様子です。
2-3-2の横7列です。広くはありませんが、鹿児島-羽田程度のフライトであれば窮屈ということもない、座り心地もいいシートです。
前方へ移動し、千社札をいただきました。お礼を言ってさらに進みます。Class Jシートは2-2-2で1列少ない配置。若干ゆったりしています。
そしてこの機体の面白いところ。それは国内線ファーストクラス搭載機だったんです。
鹿児島-羽田空港間のフライトには国内線ファーストクラスの設定はありません。ただ、機材運用の関係で鹿児島線のフライトに使用されたんでしょうね。搭乗するときには既に5人の おっさん 男性が座っていました。ClassJシートを購入したJALマイレージバンク上級会員の方なんでしょう。ファーストクラスのサービスは受けられませんが、シートがかなりゆったりしているのでそれだけでも十分です。
後に乗る便がファーストクラスだと、荷物は”PRIORITY”な扱いになる
東京へ到着後は用事を済ませて、再び機上の人となり、大阪へ戻ります。大阪へはJAL国内線ファーストクラスで予約済。当然、その情報は鹿児島空港のチェックインカウンターで地上係員の方は知ることが出来ます。
「この後、大阪便にご搭乗ですか?」
「そうです。」
「お荷物は、、、」
「一旦受け取ります。」
こんなやり取りの後、私のスーツケースくんは預け入れられたのですが、羽田空港のターンテーブルでほぼ1番でスーツケースが出てきてびっくり。なんとファーストクラス、PRIORITYのタグが取り付けられているではないですか。
JL644便には国内線ファーストクラスの設定はありません。しかしこの後に搭乗する羽田-大阪便ではファーストクラスに搭乗するため、その情報でタグが取り付けられたようです。一旦羽田空港で荷物を受け取る場合でも、そのあとの便の搭乗クラスに応じた扱いを受けるとは何とも不思議でした。
JAL客室乗務員・出身都道府県ステッカー(千社札)
さて、乗務員の方にいただいた出身都道府県の記載されたステッカー(千社札)とはどのようなものでしょうか。
こんなかわいい折り紙で作った封筒に入れてくださいました。これだけでもちょっと感動、うれしいですね。
中には6枚の千社札が入っていました。
赤い札と白い札の2種類あります。もともとは白い札だけだったようですが、JALのコーポレートカラーの赤い札も後から作られたようです。客室乗務員の偉い人は白い制服なので、制服の色かな?と思っちゃいました。
この千社札、47都道府県の分を集めるために頑張っておられるコレクターもいらっしゃるようです。シールになっているのでペタペタと貼ることもできますが、あまり変なところには貼れないですね。
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