マイルを貯める理由は?
マイルの持つ魅力にとりつかれたから。
マイルの持つ魅力って?
マイルは自分の持つ価値を変幻自在に変えることができるんだよ。
マイルの持つ魅力・マイルの価値は変化する
陸マイラーはマイルに魅了された人たち。マイルの持つ魅力はどこにあるのか?その根源に迫ってみたいと思います。
マイルの価値は変幻自在
マイルの持つ最大の魅力は、マイルの価値が変化すること。1マイルは1円に相当することもあれば、10円以上に値することがあります。なぜ10倍以上の価値の差が生まれるのでしょうか?
それはマイルを特典航空券に交換する際に生じます。
マイルの価値を最も高める方法はファーストクラス特典航空券に交換することです。ファーストクラス運賃には割引運賃というものが無く、正規運賃の設定しか無いのでかなり高額なチケットです。高額なチケットの割に、特典航空券交換に必要なマイル数は価格に比例していません。その差がマイルに価値を与えるのです。実例を見てみましょう。
ファーストクラス特典航空券
例えばある日の東京-ロンドン間のファーストクラス運賃。
総額2,658,800円かかります。ロンドンに往復するだけででこの価格です。
次に同じ日のファーストクラス特典航空券を探してみます。
燃油サーチャージ、税金が別途50,800円かかりますが、ファーストクラス特典航空券交換に必要なマイル数は165,000マイルです。
1マイルの価値を計算してみると、(\2,658,800-\50,800)÷165,000=15.8円。1マイル1円として計算する場合に比べて、実に約16倍もの差が生まれます。
ただしここに注意点があります。上の画像でも空席待ちとなっているように、ファーストクラス特典航空券は設定される座席数が限られるため、その予約は至難の業です。たとえ一生懸命マイルを貯めても、特典航空券に交換できなければ意味がありません。マイルを貯めている人はみんなその価値を最大限に高めたいと思っています。一度はファーストクラスに乗ってみたいと考えています。自分でファーストクラスのチケットを購入するには、車一台購入するのと同じくらいの費用が必要ですが、マイルなら何とか貯められるます。そこに争奪戦が生まれるのです。
ファーストクラスに乗れるほどのマイルなんて貯まらないという方はこちらもご覧ください。実際、ファーストクラスに乗れるほどのマイルを貯めることができます。
マイルの持つ魅力・特典航空券獲得はゲームである
マイルを一生懸命貯めて、特典航空券を予約しようとしたが空席が無い・・・しかしそこでめげてはいけません。予約が取れないのなら取れるように工夫をするのがマイルの楽しみです。
時期をずらす
ヨーロッパやアメリカなど長距離路線のビジネスクラス、ファーストクラス特典航空券は誰もが狙っているため、その予約はまさに争奪戦です。特に夏休みや年末年始など、繁忙期は一瞬で空席は消滅してしまいます。ここに参戦してもまず勝てる見込みはありません。
まずはこういった時期を避けて予約できないか、休みが取れないかと工夫してみましょう。繁忙期を外せば、ポッと空席が見つかることがあります。そこを狙います。
新規就航路線を狙う
また、新規就航した路線も狙い目、2015年であればANAはブリュッセルやシドニーに新規就航しました。新規就航の情報をキャッチしたら、予約開始日を調べ、その日に特典航空券の予約を入れてしまう。これはかなり確実な方法です。
予約開始日を狙う
特典航空券は搭乗の355日前から予約ができます。1年以上前から旅行の計画を立て、予約開始日に予約をしてしまうのも重要な戦術です。ただし同じことを考えている人はたくさんいます。特に人気のハワイ線はあっという間に埋まってしまうのも事実。それに負けないように、当日はPCの前で、あるいは電話を持ってスタンバイです。
戦略を練り、戦術を考える、それがマイルを特典航空券に交換するために必要なこと。マイルの使用は一種のゲーム。顔も知らない相手との戦いです。このゲームを勝ち抜いたとき、あなたはまたマイルの魅力に取りつかれているのです。
上級クラスへの搭乗、これぞマイルの魅力
エコノミークラスしか知らなかった
飛行機に乗って、海外旅行へいくとき。普通ならエコノミークラスに搭乗します。私も以前はそうでした。
何の疑問も持たずにエコノミークラスへ。機内の前の方にはビジネスクラスやファーストクラスというものがあるのは知っていましたが、きっとものすごいお金持ちが乗っているんだろうな、ぐらいに思っていました。
でも、乗ることができました。ビジネスクラスに。ファーストクラスに。
そして知りました。別にお金持ちやセレブじゃなくてもファーストクラスに乗れるんだ、ということを。それを可能にしてくれるのがマイルです。そうです、マイルは価値が変わるからこそ可能なんです。
上級クラスの世界
まずは空港のチェックインカウンターから別です。
エコノミークラスの乗客が長蛇の列をなしているのをしり目に並ばずチェックイン。さらに空港での待ち時間はラウンジで過ごすことができます。ゆったりしたソファーに軽食やワインを楽しみながら搭乗を待つ。
機内に入ればエコノミーの狭いシートとは違う、幅広の足元も広々としたシート。最新式の座席ならフルフラットにして、まさに寝ながら目的地まで運んでもらえます。
この世界を知ってしまうと、戻れなくなります、エコノミークラスに。
またマイルを貯めてここへ戻って来よう、そう思うはず。こうしてあなたはマイルの魅力に取りつかれていくのです。
マイルの価値は航空会社が決めるという真実
ここまでマイルの魅力をお伝えしてきましたが、実はマイルにはルール変更というとてつもない荒波が襲ってくることがあります。なぜそのようなことが起こるのかというと、マイルに関する取り決めはすべて、航空会社が変更できるという私たちマイルを貯めている者にはどうしようもない事実があるのです。
マイルの価値は航空会社が決める
マイルの価値を決めるのは航空会社です。航空会社がルールであり、絶対的な権力を持つ決定者です。私たちはそのルールに則って、そのルールの範囲内でマイルを貯め、利用することができるのです。
理由その1 :マイル取得のルールを変更できる
航空会社はマイル取得のルールを随時変更することができます。
日系航空会社では、マイルは搭乗した距離と利用した航空券の運賃種別によって決定されます。普通運賃で登場すれば搭乗距離の100%マイルが加算されますが、割引運賃では50%しか加算されない場合や、0%、マイルが全く加算されない場合もあります。
その割合を決定するのは航空会社です。私たちが意義を挟むことはできません。
2015年、マイラーに激震をもたらしたのはデルタ航空のマイル加算ルールの変更。これまでは搭乗距離に応じてマイルを加算していましたが、航空券購入に要した金額に応じたマイル加算に変更されました。
この変更により、安い航空券を一生懸命さがしても、加算されるマイルはその分減ってしまうことになったのです。このルール変更はデルタ航空の一存でなされたことです。
理由その2 :マイル使用に関するルールを変更できる
航空会社はマイルを使用する際に、必要なマイル数を随時変更することができます。もちろん、この変更は突然ですし、マイレージ会員である私たちは意義を挟むことはできません。
2015年、アジア域内でのビジネスクラス特典航空券がお得に取得できるエアカナダのアエロプランが大幅に改悪されました。シンガポールやバンコク往復に必要なマイルがビジネスクラス利用でも3万マイルでしたが、8万マイルと大幅に変更されたのです。
これまでがお得すぎた、ということもありますが、それにしてもマイルが倍以上必要になる変更に陸マイラーの間ではため息がもれたのでした。
また、ANAマイレージクラブでも距離制であったマイル使用ルールがゾーン制に変更、JALマイレージバンクでは欧州、米国など長距離国際線で必要なマイル数が増加しました。
航空会社がルールを変えていいと規約に記載されています
なんだか理不尽な気がするかもしれませんが、私たちがマイレージ会員になった際にその規約に同意しているのです。読んだこと無い?一度読むことをおすすめします。
第7条をごらんください。
ANAは、航空会社(提携航空会社)、対象飛行区間、対象地域、対象搭乗クラス、対象ブッキングクラス、対象運賃などマイル取得使用される基準を随時、任意に見直すことができるものとします。
と記載されています。
JALの場合は第36条。
以下に示す変更が生じる場合、JALは会員に対し、3カ月前までに変更の告知を行います(ただし、会員資格を失った場合を除く)。本条および本規約41条以外の規約内容については、事前の予告なしに変更または改定される場合があります。
(A)フライトマイル対象運賃のマイル積算停止
(B)フライトマイル対象運賃のマイル積算率の変更
(C)特典の廃止
(D)特典レベルの変更
(E)特典の申請に関わる条件
つまり、告知さえすればいつでも変更しちゃうよ、ということ。しょせん、私たちは航空会社というお釈迦様の掌の上で踊るサル、なんです。
まとめ
マイルの魅力、感じていただけましたか?そしてマイルの持つ危険性もお分かりいただけたと思います。漫然と貯めていては貯まらないマイル。一生懸命貯めても、突然のルール変更におどおどするかもしれないマイル。
それも含めてマイルの魅力なんだと思います。みなさんも、思いっきりマイルを貯めて、その価値を最大限に高め、マイルの世界を堪能しましょう。
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