北朝鮮からのミサイル発射が相次いでいます。今のところ日本を飛び越えて太平洋に落下しているとはいえ、ミサイルの部品が落下してきたり、発射に失敗して(狙って?)日本国内に飛んでくる危険性があり、軍事や国際情勢に明るいわけではない私や周囲は、怖いね、北朝鮮は一体何がしたいんだろ?と話している日々です。
航空旅行・空旅を愛する身としては、ミサイルによる飛行機、旅行への影響が心配でもあります。果たして飛行中の航空機へミサイルが衝突、撃墜されてしまうような危険性はあるのでしょうか?
うーむ、なんだかとっても怖い画像を見つけてしまいました…こんなことになりませんように。
ミサイルはどの高度を飛ぶのか?
まず最初の疑問はミサイル、北朝鮮が発射しているのは弾道ミサイルですが、弾道ミサイルはどの高度を飛ぶのでしょうか?
弾道ミサイルは弾道と呼ばれる放物線を描いて飛行します。最初に高度をグンと上げて、その後は落下しながら速度を上げて目標に到達します。その最高高度は1,000km。1,000kmと言われてもピンと来ないと思いますが、スペースシャトルが高度300-400kmを飛行し、国際宇宙ステーションも高度400km付近を飛んでいます。弾道ミサイルがいかに高い地点まで上昇していくかが分かると思います。
弾道ミサイルは、その飛翔距離によって大まかに分類されており、最も遠くまで飛ぶのが長距離弾道ミサイル。長距離弾道ミサイルは最高高度1,000km以上まで上がります。中距離弾道ミサイルは高度200~1,000km、短距離弾道ミサイルは高度200km以下までしか上がりません。
飛行機が飛ぶ高度はどれくらい?
では飛行機、特に旅客機が飛ぶ高度はどれくらいでしょうか?
遠距離路線、短距離路線の違いや、航空機の種類の違いで異なりますが、通常高度33,000フィート、約10,000m付近を飛行しています。
つまり、弾道ミサイルよりもはるかに低い高度を飛ぶことになります。
2017年7月28日、北朝鮮が発射したミサイルが日本海上空を通過した際、その10分ほど前に同じ空域をエールフランス航空のAF293便(羽田空港発パリ行き)が通過していたと報道されました。
この時ミサイルは最高高度3,700kmまで上昇し、日本海に落下したことが確認されています。わざと高い高度まで打ち上げて、飛行距離を抑えるようにしたようです。
そう、問題は打ち上げ時と、落下時の高度が低いときに、航空機の飛ぶ高度と重なる可能性があるということなんです。
打ち上げ時は北朝鮮国内ですので、民間航空機はほとんど飛んでいないため被害は出ませんが、落下地点付近を飛行している航空機があれば、最悪ミサイルと衝突、撃墜されてしまう可能性があるということです。
あらかじめ落下予想海域が発表されていれば避けようがありますが、ここ数回のように奇襲作戦まがいの突然のミサイル発射では避けようがありません。
攻撃する意思の無いミサイル発射では、落下地点は海上に設定されます。そのため、航空会社によっては日本とヨーロッパを結ぶ便の飛行経路を、日本海上空を通らず、北海道上空を通るように変更しているところもあるようです。
当然、海上を航行している船にも危険があります。荷物を運ぶコンテナ船、タンカー、漁船など、多くの船が行き来しています。でもミサイルを打ち上げている側は、そんなことどうでもいいんでしょうね。
まとめ
一歩間違えば戦争に発展しかねない北朝鮮の行為。なんとか中止して話し合いに持っていけるといいのですが、出方が分からないので大変不安です。
戦争になれば大都市や空港、基地などが狙われるのは必須ですから、航空旅行、空旅などと現を抜かすことはできなくなります。
中東も含め、全世界で戦闘がなくなり、平和な世界になるよう切に願います。
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