奈良の冬の風物詩となるべく、知名度向上のため随所に露出している「なら瑠璃絵」へ行ってきました。一番冷え込む2月の寒い夜に開催するという、ちょっと無茶かもと思わせるイベントですが、思ったより随分楽しめました。
なら瑠璃絵とは
2018年は2月8日から14日まで開催される、奈良を代表する春日大社、東大寺、興福寺を光の道でつなぎ、美しい瑠璃絵の世界へいざなうイベントです。
インバウンドで奈良を訪れる観光客はとても増えましたが、最も寒さの厳しいこの時期に、さらに多くの方に来ていただこう、そんなお祭りですね。
春日大社、東大寺、興福寺では特別に夜間拝観を実施するとともに、ライトアップがされます。さらに奈良公園内の各所で、イルミネーションも実施されます。

夜間のイルミネーション撮影ということで、高感度に強い、ニコンD850を張り切って連れて行ってきました。
なら瑠璃絵・冬七夕ロード願いの花たんざく
なら瑠璃絵のメイン会場とも呼べる、イルミネーションイベントが「冬七夕ロード願いの花たんざく」です。冬のこの時期に、七夕をイメージした光の道を歩き、花たんざくに願いを込める、そんな趣旨のようです。
ここでは花たんざく代として(入場料)、大人500円、小学生300円が必要ですが、支払って入る価値はあると思います。来年以降もイベントが開催できるように、ちょっとはお金を落としていかないとね。
松明をイメージした明かりにいざなわれて、奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~へと進みましょう。甍(いらか)とは屋根の頂上、とんがった部分のことなんだそうです。
建物の敷地内では、奈良を代表する店舗の温かいフードやドリンクのブースなどが並ぶ瑠璃絵マーケットも開催されています。とにかく体が冷えるイベントなので、温かいものを補給しながら進みましょう。
無料で観覧できる部分もありますが、せっかくなので花たんざく代を払った方が楽しめます。
天の川の中の橋を進んでいく感じです。橋の向こう側には織姫(彦星)が待っているのでしょうか?無数の星の中を歩くと、なんだかふわふわ浮いているような感覚もありました。行列になっているので立ち止まらないで、とスタッフが呼び掛けていましたが、写真も撮りたいですよね。ゆっくり進むので写真を撮る余裕はありました。
遠くにはシカが見えますね。
入り口で購入した花たんざくには、願い事を書いて七夕ロードの途中で結びます。絵馬?おみくじ?みたいですね。
ふんわり星の中で。
遠くにみえたシカが近くなりました。奈良公園と言えばシカですね。
天の川の中には、キラキラと流れ星も流れるんですよ。織姫(彦星)には出会えませんでした。
奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~のイルミネーションには、無料で観覧できるところもあります。途中から無料コースと合流したようなのですが、どこから一緒になったのかよく分かりませんでした。
なら瑠璃絵・東大寺大仏殿
奈良公園といえば、シカと大仏さま。東大寺大仏殿へと向かいます。
奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~からまっすぐ進んで行くと、右手に南大門が見えるのでそちらへ向かいましょう。
南大門には有名な仁王さまが、迫力ある姿で睨んでいます。
この像を鎌倉時代に制作したんですから、すごいですよね。
大仏殿は内部は拝観できず、中門から大仏殿を眺めるようになっています。中には入れないのですが、無料で観覧できます。
普段は開いていない、大仏さまのお顔を眺められる観相窓が開いており、遠くからですがお顔を見ることができます。奈良時代の身分の低い人は、こんな感じで拝んでいたのかもしれませんね。
5色のライトがとってもまぶしくて、お顔がよく見えないのですが… 隣の方はライトアップする方向が逆だろ!と怒ってました。
なら瑠璃絵・春日大社と興福寺
春日大社と興福寺へは回りませんでした。
なんせ、寒いもので、あまり長時間あちら、こちらと巡るのは辛いんですよね。春日大社の参道もきれいにライトアップされているらしく、さらに燈籠に灯りがともっているそうなので、行きたかったのですが、インフルエンザも流行っている時期に無理は禁物です。
奈良駅方面へ歩いて帰りました。
奈良駅周辺も、昔は夜になると開いている食事ができるお店が無くて困った記憶があるのですが、最近はお店もふえて賑やかになりましたね。奈良は宿泊施設が乏しくて、京都や大阪に旅行客を取られているようですが、それでも以前に比べたら随分と良くなりました。
まとめ
なら瑠璃絵は冬の奈良の風物詩となる得るイベントです。リピーターいかに獲得するかが重要かな。寒さ対策は万全にして出かけましょう。私は携帯用カイロを忘れました。
D850は、さすが。いい仕事してくれました。
ところで、なら瑠璃絵(ナラルリエ)って、ルミナリエに対抗した名称なんでしょうか?
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