私はポイントを貯めるのが大好きです。
しかしそんな私でもポイントの有効期限切れに気づかず、失効させてしまうことがあります。無意識にポイントを貯めていると、失効させてしまっているポイントがかなりある、ということが分かりました。
仙台市交通局イクスカにみるポイント失効額
仙台市交通局が導入したIC乗車券「イクスカ」。2014年12月によりサービスが開始され、2015年11月現在、約13万枚が発行されています。
イクスカ導入とともに、ポイント制度も開始。基本ポイントと乗継ポイントの2種類のポイントがあり、地下鉄、市バス、宮城交通・ミヤコーバスに乗ると、それぞれのその月の乗車回数や利用金額に応じて貯まるのが基本ポイント。
イクスカのポイントは、地下鉄の発券機などでチャージをすると、運賃の支払いに充当することができます。
しかしポイントには1年間の有効期限があり、1年間チャージを行わないと失効します。2016年1月末、2014年12月からのサービス導入で初めての有効期限切れを迎えるポイントがありましたが、ホームページなどでの告知にもかかわらず、なんと228万円分ものポイントが失効したとのことです。
ポイント失効を防ぐには
イクスカのポイントは1ポイント=1円相当でチャージが可能です。つまり、100ポイント、200ポイントと、貯める必要がありません。
にもかかわらず失効させてしまった人が大勢いるのはなぜでしょう?
最低交換可能ポイントを把握する
ポイント自体があることを知らなかったひとがいる可能性もあります。そうなるともうお手上げですが、ポイントが貯まることを知っていても、1ポイントからチャージできることを知らなかったひとがいたかもしれません。
ポイントサービスの多くは、最低交換可能ポイントが設定されており、500ポイント貯まったら500円相当の金券と交換可能、といった仕組みがほとんどです。
イクスカに関しても、同様の最低交換可能ポイントがあると誤認したまま、「どうせ交換できるほどポイントは貯まってないでしょ」と確認せずに放置してしまった人がいるかもしれません。
このポイントは何ポイントから交換できるのか、しっかりと把握することが大切です。
ポイント有効期限を知る
ポイントには必ず有効期限が設定されています。
企業側はポイントを負債として計上する必要があり、ポイントが積み重なると負債も積みあがってしまうため、どこかでリセットする必要がある、という理由からだと思います。
マイルの有効期限も多くが3年間です。
イクスカは有効期限が1年間と短いので、こまめにポイントをチェックする必要があります。利便性を考えると3年間ぐらいに有効期限を延長してもよさそうですが、1ポイントからチャージできますので、年に数回、券売機にイクスカを通してみる、という手間をかければ解決可能。
有効期限が3年に伸びたけど、最低交換可能ポイントも500ポイントからになっちゃった、というよりも今の状況の方が交換はしやすいですから、有効期限をしっかりと認識しておくことが大切です。
世界中でポイントは失効している、はず
野村総研の2014年資料によると、2012年時点での日本におけるポイント・マイレージの発行額は約8,684億円と推計されています。
日本ほどポイント好きがどうかはわかりませんが、海外企業にもマイレージサービスはありますので(マイレージサービスはアメリカ発祥)、世界で考えると相当額のポイントが発行されています。
しかし仙台周辺だけでみても1ヶ月で228万円ものポイントが失効しており、日本、世界でみた場合にはさらに多くのポイントが失効しているはず。
これは企業収益になるだけで、消費者である私たちは損をしています。
日本ではTポイントやPontaポイントなどの異業種間で共通のポイントサービスが広まってきていますが、さらに利用しやすいポイントとなることを望みます。
ポイントを貯めるのが面倒な人はやはり割引に注力するのがいいでしょう。
結局、割引の方がお得ではあるんですけどね。
まとめ
ポイントは失効するものです。ポイントの仕組みを把握し、賢くポイント利益を享受したいものです。
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