2016年4月「ANAのふるさと納税」がスタートしました。
「ANAのふるさと納税」は、ANAが立ち上げたふるさと納税ポータルサイト。各地のふるさと納税を紹介し、仲介するサイトです。当初は納税できる自治体も少なく、魅力の薄い「ANAのふるさと納税」でしたが、納税できる自治体も増え、納税額に応じたANAマイルも貯まるようになりました。「ANAのふるさと納税」を利用してANAマイルを貯めて、お礼の品で生活を豊かにできますね。
「ANAのふるさと納税」
ふるさと納税ポータルサイト
各地の自治体が実施している、ふるさと納税について紹介、仲介するサイトがふるさと納税ポータルサイトです。
その先駆けとなったのが「ふるさとチョイス」。掲載されている自治体が多く、ふるさとチョイスを介して寄付金を集めている自治体も数多くあります。
ふるさとチョイス限定のお礼の品もあり、返礼品の種類から自治体を検索することもできる、利用しやすく、圧倒的な人気を誇るサイトです。
企業が運営しているふるさと納税ポータルサイトとしては、
アイモバイルが運営する「ふるなび」
JTBが運営する「ふるぽ」
ソフトバンクグループの「さとふる」
さらに楽天市場にもふるさと納税を紹介する特設ページがあり、各企業が競ってサイトを展開しています。
楽天市場ではまるで商品を購入するかのようにお礼の品を選び、商品を購入するかのように、支払いという形で納税を行います。納税額に応じて楽天スーパーポイントが貯まります。
各企業が競ってふるさと納税ポータルサイトを立ち上げる背景には、ふるさと納税そのものの人気の高まりに乗って、収益を拡大したいという思惑があります。
自治体の情報は無料で掲載しているわけではありません。運営しているのは株式会社ですから、手数料をとらないと事業として継続できません。
ANAのふるさと納税とは
その名もずばり「ANAのふるさと納税」というのが、ANAの立ち上げたふるさと納税ポータルサイト。その意図をサイトで紹介しています。
ANAのふるさと納税とは、ふるさと納税を通じてふるさとに元気になってもらうためのポータルサイトのことです。ふるさと納税の申し込み方法がシンプルでわかりやすいだけでなく、ひとりでも多くの方にふるさとの魅力をお届けすることを目的としています。
ふるさと納税を通じて各地に興味を持ってもらい、ANAに乗って訪問して欲しい、そんな思いが感じられます。
「ANAのふるさと納税」参加自治体
「ANAのふるさと納税」参加自治体は、サービス開始当初の2016年4月では、岐阜県美濃加茂市、福岡県宗像市、柳川市、佐賀県みやき町、武雄市、有田町、宮崎県都農町、木城町、西都市、綾町、小林市、鹿児島県鹿屋市の12市町とかなり少な目でした。
しかし2017年の現在、納税できる自治体は全国に広がり、他のふるさと納税ポータルサイトとそん色ない状況になりました。しかし同じ自治体でも「ふるさとチョイス」にはあるお礼の品が「ANAのふるさと納税」には無いということもあり、いろいろと比べてみることをおすすめします。
「ANAのふるさと納税」でANAマイルが貯まる
「ANAのふるさと納税」開始当初は、納税をおこなうと1件につきANA SKY コインが100コイン(100円相当)貯まるというものでした。
10,000円の納税で100円相当のSKYコインですから、還元率は1%。悪くはありませんが、魅力的でもありませんでした。20,000円納税しても、100 SKYコインですから、高額の納税には不向きなポイントサービスです。
利用者数が伸び悩んだのか、2016年11月からはSKYコインに代わって、ANAマイルがもらえるように制度が変更されました。一回の納税で一律100 SKYコインだったのを、納税金額100円につき、ANA 1マイルがもらえるようになり、納税金額に応じてマイルが貯まるようになりました。
「ANAのふるさと納税」では納税をクレジットカードで支払います。
ANAカードを利用すれば、納税金額10,000円の場合、ANA 100マイルが貯まります。「ANAのふるさと納税」からはANA 100マイルが付与されるので、合計ANA 200マイルが貯まるようになりました。
これなら、ちょっと「ANAのふるさと納税」を利用してみようかなって思いますね。
ときどきキャンペーンも開催しています
2016年12月1日から最長2017年3月31日まで(自治体によって期間が異なります)、「ANAのふるさと納税」では納税額100円ごとに2マイル貯まる、ダブルマイルキャンペーンを実施しました。ダブルマイル対象自治体は限られますが、期間中は貯まるマイルが倍になるので、かなりお得でした。
2017年10月から12月まで、「ANAのふるさと納税」を利用するとプレゼントが当たるキャンペーンを実施しています。ANAオリジナルアンブレラボトルやANA国内線航空券が当たるチャンスがあります。
「ANAのふるさと納税」で旅する人を増やす? お礼の品にANA SKYコインがもらえる自治体
「ANAのふるさと納税」で旅する人は増やせるのでしょうか?
「ANAのふるさと納税」を通じて、寄付を行った自治体に興味を持ってもらい、その地域を訪問してもらう。そんな流れになればいいですが、現状ではお礼の品をもらって、お肉や果物を食べて、おしまい、そんな感じです。
しかし、千葉県芝山町ではお礼の品にANA SKYコインを用意。SKY コインはANA WEBサイトで航空券購入やツアー代金の支払いに充てることができるため、まさに旅人を増やせるふるさと納税と言えます。
40,000円の納税で10,000 ANA SKYコインがもらえます。ANAのふるさと納税からは別に400マイルもらえますし、クレジットカードのポイント・マイルも貯まります。
ANA SKYコインは1コイン=1円相当でANA WEBサイトでの航空券、ツアー代金の支払いに利用できます。一度に多額の納税を行うと、もらえるANA SKYコインは増加していくのでさらにお得です。ただし、350,000円の納税だけは還元率がちょっと下がるので、100,000円の納税を3回する方が若干お得です。
- 40,000円の納税 :10,000 ANA SKYコイン (還元率25%)
- 70,000円の納税 :20,000 ANA SKYコイン (還元率約28.5%)
- 100,000円の納税 :30,000 ANA SKYコイン (還元率30%)
- 350,000円の納税 :100,000 ANA SKYコイン (還元率28.5%)
- 650,000円の納税 :200,000 ANA SKYコイン (還元率約30.8%)
- 1,250,000円の納税 :400,000 ANA SKYコイン (還元率32%)
芝山町がANA SKYコインをお礼の品として用意するにはちょっとしたわけがあります。地図で確認するとすぐにわかりますが、成田空港の真横に立地する自治体なんです。成田空港を利用してくれるときに、芝山町にも寄ってね、ということかもしれません。
さらに芝山町ではANAオリジナルデザインのキャリーバッグもお礼の品にラインナップ。
このキャリーバッグ、ANAショッピング A-styleで取り扱っているバッグです。ANAらしいネイビーのバッグは持ち歩くのがうれしくなりそうな、かっこいいデザイン。A-styleでは48,600円で販売中です。
「ANAのふるさと納税」をやってみた
実際に「ANAのふるさと納税」をしてみました。
選んだのはダブルマイルキャンペーン開催中の佐賀県玄海町。仮谷湾のトラフグをお礼の品に選びます。
”この返礼品で申し込む”をクリック。個人情報の入力画面となります。ANAマイレージクラブ会員番号でのログインは無く、手入力で氏名、住所、電話番号等を入力します。
最初の画面ではANAマイレージクラブ番号の入力をするところがなく、あれ?と思ったのですが次の画面にありました。
寄付の納付方法はクレジット決済のみ。Yahoo!公金支払いを利用します。
Yahoo!公金支払いでは、Yahoo!IDでログインすることで、Tポイントを寄付に充当することもできます。
決済画面の最後までいけば終了。この間わずかに5分ほど。実にあっさりと「ANAのふるさと納税」は完了します。
今回の佐賀県玄海町への寄付で、ダブルマイルキャンペーン対象なので、400ANAマイル。さらにクレジットカード払いによるクレジットカードのポイントで200ANAマイルの合計600ANAマイルを獲得しました。
JALのふるさと納税
2016年9月、JALのふるさと納税の概要が発表されました。
納税額に応じて、JAL航空券が購入できるポイントがもらえます。ポイントで航空券を購入し、寄付した自治体に旅行するという形式。宿泊、食事、お土産など、寄付を受け付けた自治体も潤うかたちです。
ふるさと納税でマイルを貯める
「ANAのふるさと納税」ではANAマイルが貯まるようになりましたが、他のふるさと納税ポータルサイトを利用すれば、JALマイルを貯めることもできます。
「ふるなび」はポイントサイトにも広告が掲載されており、ふるさと納税を行うことでポイントサイトのポイントが貯まります。ポイントサイトで貯めたポイントは、ANAマイルならソラチカルートで、JALマイルならPontaポイントを経由すればマイルに交換することができるので、間接的にマイルを貯めることができます。
寄付金の支払いをクレジットカード払いにすれば、カードのポイント=マイルを貯めることが出来ます。
まとめ
「ANAのふるさと納税」が今後どのような展開でANA利用者を増やしていくのか注目したいと思います。
格安航空会社Peachを利用できる、ピーチポイントを返礼品として用意している自治体は大阪府泉佐野市をはじめ、複数あります。ただ、現金同等の返礼品であり、今後縮小する可能性もあります。
ふるさとを訪問するような宿泊プラン付返礼品など、「ANAのふるさと納税」が魅力あるものになるといいですね。
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