2015年からANAは新規路線開設を積極的に行っています。2016年9月から新規就航するのはカンボジアの首都プノンペン。
経済成長著しいこの国にANAは商機を見出しました。
2016年9月 ANA、成田ープノンペン線を開設
初のカンボジア直行便に
成長著しいASEAN諸国の中で、これからを注目されている国がカンボジアです。その首都プノンペンには高層ビルが出現し、イオンも出店しました。
しかし日本とカンボジアを結ぶ直行便はこれまで開設されたことはなく、ベトナムやタイ経由で訪問する必要がありました。
2016年9月1日よりANAは成田からプノンペンへ就航。日本とカンボジアを結ぶ初の直行便となります。これまでのベトナムやタイ経由で行く場合に比べて、所要時間が2~3時間ほど短縮されます。
プノンペン線運航スケジュール
成田ープノンペン線の運航スケジュールは以下のとおりになります。
便名 | 出発時刻 | 到着時刻 |
---|---|---|
NH817 | 成田 10:50 | プノンペン 15:10 |
NH818 | プノンペン 22:50 | 成田 翌日 6:45 |
成田空港を午前中に出発、プノンペンには午後、日の明るいうちに到着します。プノンペンとの時差は2時間です。
帰路はプノンペンを夜出発し、成田空港には翌朝到着するスケジュール。プノンペンでの滞在時間を多くとることができるスケジュールです。
使用機材はボーイング 787-8型機。座席数240席(ビジネス42席 エコノミー198席)ですので、残念ながらビジネスクラスシートはスタッガードではありません。
ANAはアジア路線網を拡大中
ANAは新規路線開設を積極的にすすめており、2015年もシドニーやブリュッセルへ就航。2016年は武漢とプノンペンへ就航します。
カンボジアの首都、プノンペンへの就航により、ASEAN諸国に就航するANAの路線網はラオスとブルネイを除く、8か国となります。
欧米人旅行者はラオスへも積極的に訪問しているようですし、日本からの旅行者も今後増えるでしょうね。ラオスにビジネスチャンスが生まれれば、ラオスへの直行便もできるかもしれません。
カンボジアの誇る”アンコール遺跡群”
アンコール遺跡群とは
アンコールワットのことを詳しく知らないけど、名前は聞いたことがある、という方も多いと思います。
アンコールワットは世界遺産・アンコール遺跡の中心にあるヒンドゥー教寺院。12世紀前半に建築された壮大な寺院は、内戦により大きな被害を受けましたが、その荘厳な美しさは世界中の人々を惹きつける、カンボジアきっての観光地となっています。
アンコール遺跡群の位置
アンコール遺跡群はカンボジア北西部に位置しており、玄関口となる街はシェムリアップです。
カンボジア最大の湖、トンレサップ湖のほとりにあるシェムリアップへは、首都プノンペンから空路で約45分。湖を行く船や、バスに乗っていくこともできますが、観光客には利用しにくいでしょう。
有数の観光地が控えるシェムリアップへは、アジア各地からのフライトがあり、ベトナム、タイ、中国、韓国からの国際線も就航しています。
ANAもシェムリアップに飛んでくれたら、と思いますが、ANAが新たに就航する都市は、あくまでもビジネス客が望めるところです。観光客メインのところへは就航するつもりはないようです。
ANAマイルでアンコールワットへ
成田ープノンペン間に必要なマイル
特典航空券交換に必要なANAマイル数を調べるには、プノンペンがどのZoneに属するかを調べる必要があります。
プノンペンは、バンコクやホーチミンと同じ、Zone4に属しています。Zone4へ飛ぶのに必要なマイル数は以下のとおりです。
エコノミーなら35,000マイル、ビジネスなら60,000マイル(いずれもレギュラーシーズン)で行くことができます。
ちょっと検索してみましたが、結構空席があるようです。やはりプノンペンはまだまだマイナーな旅先なんでしょうね。
プノンペンから先は国内線に乗り換えて、シェムリアップまで行く必要があります。所要時間は45分間ほどのフライトで、往復20,000円ほどの運賃で行くことができます。
ANAマイルで行くアンコールワット
ANAマイルで交換する特典航空券だけでアンコールワットへ行くこともできます。シェムリアップへはアシアナ航空がソウル・仁川から就航しており、日本からソウルで乗り継いでシェムリアップまで行くことができます。
所用時間は結構かかってしまいますが、カンボジア国内線を別手配する必要がありません。またハブ空港機能を備えた仁川空港では待ち時間にショッピングを楽しむこともできます。
必要なマイル数は往復で38,000マイル(エコノミークラス利用)。少し頑張れば貯まるマイルですね。
でも実はベトナム航空が便利
シェムリアップへの旅行はベトナム航空が便利だったりします。
ANAを利用してプノンペン乗り換えでシェムリアップに行く旅程を検索してみると、
行きは乗り継ぎがイマイチで、プノンペンで3時間40分の待ち時間が発生し、11時間10分かかります。入国審査等に時間が必要ですから、これぐらいの余裕はあった方がいいのかもしれませんが。ベトナム航空なら
8時間55分で到着します。復路にかかる時間はほとんど変わりません。成田への到着時刻はANAの方が早いですね。
ベトナム航空とANAは2016年10月から提携するので、ベトナム航空に搭乗するとANAマイルが貯まりますし、ANAマイルでベトナム航空特典航空券の予約ができます。
ベトナム航空もA350やB787などの最新鋭機を続々と導入しています。アオザイを着用したCAさんに会いに行くのもいいかも。
まとめ
プノンペンへは成田からダイレクト。乗り継ぎでアンコールワットへ。
スターアライアンス特典航空券を利用すれば、ANAマイルだけでアンコールワットへ行くことができますし、ベトナム航空との提携によりANAマイルでベトナム航空特典航空券も予約できるようになりました。
朝焼けのアンコールワット、アンコールワットに沈む夕日。東南アジアの文化に触れることができますね。
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