ANAとベトナム航空提携。ANAマイルを貯める、使うことができます

ベトナム航空 ANA(全日空)

ANAとベトナム航空は2016年冬ダイヤから提携を開始しました。

ベトナム航空はスカイチーム加盟航空会社で、ANAの属するスターアライアンスとは異なる航空連合に属しています。しかし近年は航空連合の枠にとどまらない、航空会社同士の個別提携が増え、深化しています。

私たちマイラーにとって最も大きなことは、ベトナム航空でANAマイルを貯める、使うことができるようになったということ。ANAマイルを利用してベトナムに遊びに行けるのですから、こういった提携は大歓迎ですね。

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ANAとベトナム航空が提携

2016年10月30日より始まる冬ダイヤからコードシェア(共同運航)を開始。さらにマイレージでも提携し、ベトナム航空に搭乗してANAマイルを貯めたり、ベトナム航空特典航空券をANAマイルで予約できるようになりました。

2023年9月現在、ベトナム航空は日本との間に10路線、週61便を運航しています。

  • ハノイー羽田(週7便)、成田(週7便)、関西(週7便)、中部(週7便)、福岡(週5便)
  • ホーチミンー成田(週7便)、関西(週7便)、中部(週4便)、福岡(週3便)
  • ダナンー成田(週7便)

ANAは成田-ホーチミン(週7便)、成田-ハノイ(週7便)を運航。さらにベトナム航空国内線4路線、ベトナムーシェムリアップ(カンボジア、アンコールワットの最寄都市)間でコードシェアを行っています。

ANAベトナム航空コードシェア

ANAは関西国際空港からのベトナム路線は就航していませんが、ベトナム航空に搭乗すればANA便と同じように利用できるようになるため、関西や中部、福岡近郊に在住している方にメリットがありますね。

ダナンやニャチャンなど、最近人気のベトナムリゾートへのアクセスも向上します。リゾート好きな私としては、一度訪問してみたい。

ベトナム航空とANAマイレージクラブが提携

ベトナム航空とマイレージ提携

2016年10月30日より、ベトナム航空とANAが提携。ベトナム航空の特典航空券をANAマイルで予約することができるようになります。ベトナム航空とコードシェアを行う路線におけるマイル積算が可能となり、マイレージ特典航空券でベトナム航空の全運航便の利用が可能です。

ANAマイルを貯めたい場合はコードシェア路線のみが対象となるので注意が必要ですが(ベトナム航空運航の東南アジア路線やヨーロッパ路線などは対象外)、特典航空券は全路線で予約できるのでベトナム航空を利用してベトナム乗り継ぎでヨーロッパへ、といった使い方ができます。

ベトナム航空に搭乗すると何マイル貯まる?

ANAとのコードシェアを行っているベトナム航空運航便に搭乗して貯まるマイル積算率は以下の通りです。(2023年9月現在、変更される場合があります)

ビジネスクラス

予約クラス区間基本マイレージに対する積算率
J150%
C,D,I125%

エコノミークラス

予約クラス区間基本マイレージに対する積算率
W,Z,U100%
Y,M,S100%
B,H,K70%
L,Q50%
N,R30%

搭乗した便の区間基本マイレージに上記積算率を掛けたものが獲得マイル数になります。東京-ホーチミンシティの区間基本マイレージは2,706マイルです。150%なら4,059マイル、50%なら1,353マイル獲得できます。

ANAマイレージクラブにベトナム航空フライトマイルを加算する方法

ベトナム航空便を予約するときに、ANAマイレージクラブ会員番号を入力すれば、簡単にANAマイレージクラブにマイルを貯められます。ベトナム航空サイトで搭乗者の情報を入力し、フリークエントフライヤーのところで、”All Nippon Airways ”を選択するだけです。

フリークエントフライヤーの情報入力画面

事後加算(チケット購入後や搭乗後)を行う場合は、直接ANAマイレージクラブで登録手続きを行います。

事後登録方法|提携航空会社特典航空券|マイルを使う|ANAマイレージクラブ
【ANA公式サイト】マイルの事後登録方法。あなたの旅や暮らしを豊かに彩る「ANAマイレージクラブ」。特典航空券や、キャンペーンなどANAのマイルを貯めて使えるサービス満載。

事後登録は搭乗の3日後から6か月後まで。その期間を過ぎると受け付けてもらえません。また電話では受け付けてもらえないので、WEBから必要事項を入力してください。

ベトナム航空のマイレージサービスである、ロータスマイルにマイルを貯めた場合、ANAのマイルに移行はできません。チケット予約の際に、ANAマイレージクラブ番号を登録するか、事後手続きを行いましょう。

ベトナム航空特典航空券交換に必要なANAマイルはいくら?

提携航空会社必要マイル数の区分から、ベトナム航空の特典航空券予約に必要なマイルが計算できます。

まずはベトナムの属するZoneをみてみましょう。

ANA特典航空券予約

ベトナムはインド、インドネシア、シンガポール、タイなどと同じZone4に属します。なぜかモルジブもZone4。ベトナムとモルジブはかなり離れており、同じZoneというのは解せませんがANAが決めたルールです。

次にZone4と日本(Zone1)の間の特典航空券予約に必要なマイルを調べます。

Zone 4必要マイル数

利用クラス日本(Zone 1-A)日本(Zone 1-B)
Y35,00038,000
C60,00063,000
F10,500114,000

(Zone 1-A適応旅程は、国際線往復2区間のみの旅程または、国際線往復2区間に加え日本国内のみで乗り継ぎをしている旅程。それ以外の旅程はZone 1-Bが適応)

Yはエコノミークラス、Cはビジネスクラスのことです。ベトナムの属する、アジア2(Zone4)へ行く特典航空券予約のために必要なマイルは、エコノミークラス35,000マイル、ビジネスクラス60,000マイルです。

ベトナムまでのフライト、と考えるとちょっと必要マイル数は多いかな、という印象です。

ANA WEBサイトでベトナム航空特典航空券を予約

ベトナム航空特典航空券はANAのWEBサイトからは予約できません。ANAマイレージクラブ・サービスセンターに電話して予約しましょう。

空席の参考になるかなと思い、デルタ航空サイトでベトナム航空特典航空券を検索してみました。

デルタ航空サイトで検索したベトナム航空特典航空券の空席状況

特典航空券の空席の有無はデルタ航空サイトで確認できました。デルタ航空で東京-ホーチミン間のビジネスクラス特典航空券を予約するには片道45,000マイル必要です。デルタ航空に比べると、ANAマイルなら、少ないマイル数(往復60,000マイル)で特典航空券交換ができます。ただしデルタ航空に開放している特典航空券枠=ANAに開放している特典航空券枠とは限りませんので、参考程度とどめ、最終的にはANAに電話で確認してください。

日本路線にA350型機を導入

どうせ乗るなら新しい機材・飛行機のほうがいいです。A350型機は欧州エアバス社の作る航空機。機体の軽量化、燃費の改善、室内空間の居住性の向上などを図った最新鋭機です。

このA350型機が大阪関西-ホーチミン線に2016年10月30日から導入されました。従来はA330-200型機でしたから、機体の大きさはあまり変わりませんが、なんと言っても2015年から運航が開始された飛行機ですから新しいです。シートも改良されています。

A350型機導入開始はちょうどANAとの提携が開始される2016年10月30日。ANAマイルを利用して特典航空券で最新鋭ビジネスクラスを楽しむことができますね。

さらに東京-ベトナム間にも導入され、快適な空の旅を楽しめるようになっています。

ベトナム航空とJALとの提携は解消

ベトナム航空とJALの提携は解消

今回のANAとの提携が発表されるまで、ベトナム航空はJALと提携し、コードシェアを行っていました。しかし今回ANAと提携するのあたり、ベトナム航空とJALの提携は解消されます。

ベトナム航空が国営企業の枠から出ようと海外企業に出資を募っていましたが、JALは経営破たん後、出資や新規就航といった企業活動が抑制されており、出資に手をあげることができませんでした。その間隙をぬって、JALからANAがパートナーを奪った形。ベトナムと日本を多数の便で結んでいるベトナム航空との提携解消は、JALにとって非常に痛いですね。

JALは新たなパートナー、ベトジェットと提携

2017年7月、JALはベトナムでの新たなパートナーとして、ベトジェットと業務提携したと発表しました。ベトジェットはベトナム初の民間航空会社(格安航空会社・LCC)として2011年に運航を開始し、現在はベトナム国内線のみならず、アジア各国へ路線網を伸ばしています。

今回の提携ではJALが運航する日本とベトナムを結ぶ路線、日本国内線、ベトジェットが運航するベトナム国内線、アジア各国と結ぶ路線でコードシェアを行うほか、マイレージでの提携も今後進めていく方針とのことです。

ベトジェットは機内でファッションショーを行い、罰金を科されたことで一躍有名になりました。その後も順調に業績を伸ばしているようです。LCCとフルサービスキャリアの提携も珍しく無くなってきましたね。

ANAがベトナム航空と提携する理由

ANAはスターアライアンスという航空連合に所属し、ベトナム航空はスカイチームに所属します。異なる航空連合間での提携は珍しくはありませんが、なぜANAはわざわざベトナム航空に出資までして提携するのでしょうか?

ANAの基本戦略はビジネス客が見込める路線に就航すること。

メキシコへの就航はもちろん、ベトナムのお隣、カンボジアの首都プノンペンへの就航もビジネス客が見込めるから。ベトナムは日本から多くの企業が進出しており、ビジネス需要が見込める国です。

ANAは、2016年10月30日より、成田ーホーチミンシティ線を増便し1日2便とします。

NH831: 成田(16:45)→ホーチミンシティ(21:45)
NH833: 成田(19:30)→ホーチミンシティ(翌日00:30)

NH834: ホーチミンシティ(07:30)→成田(15:10)
NH832: ホーチミンシティ(23:05)→成田(翌日06:45)

いずれもB767での運航です。

ベトナム航空と提携しコードシェアすることでANAはさらにベトナムへの便数を増やすことができます。便数が多い方がビジネス客の利便性は向上しますので、ANAを選ぶ乗客が増えることに。ANAがベトナム航空に出資する理由です。

同様の理由でANAはスカイチームに所属するインドネシアのガルーダ・インドネシア航空とも提携しています。航空連合の枠にとらわれず、個別に提携先を増やし、自社の顧客の利便性を図る、ANAの基本戦略ですね。

まとめ ANAがリゾート路線も開設?

ANAとベトナム航空との提携発表記者会見で、ANAの片野坂社長は、「提携を機に、フエやダナン、リゾート地のニャチャンなど、新しい就航地の可能性を研究していきたい」と語ったそうです。

ベトナムはビジネスばかりではなく、観光地、リゾート地としても注目されつつあります。

しかしANAがリゾート地に就航する?と疑ってしまいますね。ANAはハワイを除けばグアムにも飛ばしていないんです。ANAに乗ってグアムに行けないってかなり意外ですよね。

東京からグアム

ベトナム航空の特典航空券がANAマイルで取れれば十分ですけどね。さあ、ANAマイルをしっかり貯めて、ベトナムへ飛びましょう。

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