デルタ航空、全室個室タイプのビジネスクラスDelta One Suiteを搭載したA350を受領

デルタ航空 A350 デルタ航空 (DL DAL)

 

平らなベッドで眠るように過ごせる、フルフラット型シートが当たり前となってきた、世界の航空会社のビジネスクラスシート。ANA(スタッガードシート)やJAL(SKY SUITE)も導入済みで、今後長距離ビジネスクラスはすべてこのタイプのシートになっていくでしょう。

 

デルタ航空もDelta Oneというフルフラットシートを導入していますが、それをさらに進化させたDelta One Suiteを搭載した、新機材A350型機を受領しました。今後乗務員の訓練期間を経て、デトロイト-成田間に導入予定とのこと。日本路線が新機材を使用する最初の路線ってすごいです。是非とも乗ってみたいDelta One Suite、どんな座席なんでしょうか?

 

デルタ航空 A350

(出典 :デルタ航空サイト

 

 

デルタ航空 A350型機を導入

最初にA350型機についておさらいです。

 

A350型機は欧州エアバス社の最新鋭機材で、中型ワイドボディ機にあたります。ワイドボディとは機内に通路が2本あるタイプの機体のことです。機体の軽量化、効率のよいエンジンの搭載などで燃費を高め、ボーイング社のB787とはライバル関係にある機体です。基本形となるA350-800、機体を長くしたA350-900、さらに機体を長くしたA350-1000の3つのタイプがあります(A350-800は開発中止)。

 

日本ではJALがB777型機の後継機種として導入を決定しており、A350-900型機(314席)を18機、A350-1000型機(350席)13機を確定発注しており、2019年度から順次導入される予定です。

 

A350型機はすでにカタール航空やシンガポール航空、フィンエアーなどで運航されており、それぞれ日本路線にも就航しています。デルタ航空は25機のA350-900を導入予定ですが、その1号機を受け取りました。

 

 

デルタ航空の最新ビジネスクラスDelta One Suite

新しいA350には新しいシートを、というわけでは無いでしょうが、デルタ航空は新型ビジネスクラスDelta One Suiteを初めて、A350に搭載。初便となる10月30日デトロイト発成田行きは既に販売を開始しています。

 

ビジネスクラスにも関わらず、Suiteを冠したDelta One Suiteはどのような座席なのか?デルタ航空提供の写真がこちら。

 

delta one suite

(出典 :デルタ航空サイト

 

 

なんと、ビジネスクラスなのに個室感たっぷり。各座席が完全に隔てられており、周りの乗客を気にする必要がありません。さらにその個室感を高めるのがスライドドアの存在。各座席にはスライドドアが設置されており、シートをフルフラットにしてスライドドアを閉めると完全に個室のような感覚で眠ることができます(上部は開いています)。

 

このスライドドアを使用した個室感こそがSuiteを冠する理由ですね。最初に機内座席にスライドドアを導入したのはシンガポール航空がA380型機に設置したファーストクラスを越えるスイートクラス。まさにSuiteの名に恥じない、豪華でプライベート感覚が非常に高められた座席です。その後はエティハド航空でも導入されていますが、いずれもファーストクラスまたはその上級クラスとされるもの。ビジネスクラスにスライドドアを設置するのはデルタ航空が初めてです。

 

またDelta One Suiteは1-2-1の座席配列で全席直接通路にアクセス可能。中央の2席は間の仕切りを下げれば夫婦や友人同士で会話をしながら過ごすこともできます。フライト中は18インチモニターで機内エンターテイメントを楽しめ、電源やUSBポートも各座席に装備されています。ノイズキャンセリングヘッドホンやTUMIのアメニティセットなど、Delta Oneでもおなじみのサービスはそのままです。

 

まさに次世代型のビジネスクラスの先駆けとなりそうなDelta One Suite。乗ってみたいですね~。

 

 

Delta One Suiteに乗る方法

Delta One Suiteに乗るにはどうすればいいのでしょうか。一番確実なのは航空券を購入して搭乗する方法。2017年11月のとある日で検索してみましょう。

 

delta one suite

 

なんと往復95万円!最新のビジネスクラスキャビンとはいえ、ものすごい価格です。ファーストクラス並みの運賃です。同じ日程でもミネアポリスを経由する乗り継ぎ便では約50万円ですから、約2倍の運賃になっています。残念ながら現実的ではありませんね。

 

購入が無理ならマイルでGo!と行きたいとこと。同じように考えている人は大勢いますから(今回は特にアメリカ在住のマイラーも同じことを考えます)、当然空席はありませんが、あれあれ?マイルでもDelta One Suiteは通常のビジネスクラスよりも必要マイル数が多いようです。

 

delta one suite

 

 

さすがにDelta One Suiteはすべてが特別扱いのようです。なかなか搭乗するのは難しそう。

 

 

まとめ

今後のビジネスクラスシートの主流となるのか、全席スライドドア付きDelta One Suite。ビジネスクラスのプライベート感を重視した流れはここまで来ました。

 

大量のデルタ航空マイルが必要ですが、いつかマイルで乗ってみたいですね。

 

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