Marriott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ)は、世界的ホテルチェーン、マリオット・インターナショナルの会員プログラム(ロイヤリティプログラム)。なんだかたいそうな名前ですが、登録、利用は無料です。
マリオット・インターナショナルはリッツカールトンホテルを傘下に収め、スターウッドホテルズ&リゾーツを吸収合併。それぞれの会員組織であるリッツカールトン・リワード、SPG(スターウッド・プリファード・ゲスト)とマリオット・リワードを2018年に統合しました。
どちらも巨大な組織だけに統合によるトラブルは色々と生じたようですが、世界最大のホテルチェーンとその会員組織が誕生しました。
マリオット・リワードとSPGが統合して生まれたのがMarriott Bonvoy(マリオット・ボンヴォイ)。
SPGのポイントであるスターポイントは、数多くの航空会社マイレージに交換できる、陸マイラーにはとてもうれしい優秀なポイントでした。
マリオット・ボンヴォイではそれを受け、マリオット・ボンヴォイ ポイントも様々な航空会社マイレージに交換できるようにしています。
マリオット・ボンヴォイのマリオット・ボンヴォイ ポイントをマイルに交換する方法を解説します。
マリオット・ボンヴォイにアクセス、ログイン
まずはマリオット・ボンヴォイにアクセスしましょう。
アクセスしたら次にログイン。マリオット・ボンヴォイの会員番号は、これまで複数の会員番号(SPGとマリオット、リッツ・カールトン)を持っていた方でも、ひとつに統合されました。
ログイン後、画面下にスクロールするとメニューが表示されます。
”ポイントの使用”ページにアクセスしましょう。
マリオット・ボンヴォイのポイントをマイルに交換する
”ポイントの使用”ページ中ほどに、マリオット・ボンヴォイ ポイントをマイルに移行するページへのリンクがあります。
マリオット・ボンヴォイのポイントを移行できる航空会社マイレージサービス一覧
マリオット・ボンヴォイでは、以下の40を超える航空会社マイレージサービスにポイントを移行(交換)できます。
1日あたりでは、3,000〜240,000ポイントを移行できます。
航空会社 | FREQUENT FLYER PROGRAMS | ポイント:マイル移行比率 |
エーゲ航空 | Aegean Airlines | 3:1 |
アエロフロート | Aeroflot Bonus | 3:1 |
アエロメヒコ航空 | AeroMexico ClubPremier | 3:1 |
エアカナダ | Air Canada Aeroplan | 3:1 |
中国国際航空 | Air China Phoenix Miles | 3:1 |
エールフランス航空 | Air France/KLM Flying Blue | 3:1 |
ニュージーランド航空 | Air New Zealand Airpoints | 200:1 |
アラスカ航空 | Alaska Airlines Mileage Plan | 3:1 |
アリタリア航空 | Alitalia MilleMiglia | 3:1 |
全日空 | ANA Mileage Club | 3:1 |
アメリカン航空 | American Airlines | 3:1 |
アシアナ航空 | Asiana Airlines Asiana Club | 3:1 |
アビアンカ航空 | Avianca LifeMiles | 3:1 |
ブリティッシュエアウェイズ | British Airways Executive Club | 3:1 |
キャセイパシフィック航空 | Asia Miles | 3:1 |
中国東方航空 | China Eastern Airlines Eastern Miles | 3:1 |
中国南方航空 | China Southern Airlines | 3:1 |
コパ航空 | Copa Airlines ConnectMiles | 3:1 |
デルタ航空 | Delta SkyMiles | 3:1 |
エミレーツ航空 | Emirates Skywards | 3:1 |
エティハド航空 | Etihad Guest | 3:1 |
フロンティア航空(米国) | Frontier Airlines EarlyReturns | 3:1 |
海南航空 | Hainan Airlines | 3:1 |
ハワイアン航空 | Hawaiian Airlines HawaiianMiles | 3:1 |
イベリア航空 | Iberia Plus | 3:1 |
日本航空 | Japan Airlines JAL Mileage Bank | 3:1 |
ジェットエアウェイズ | Jet Airways JetPrivilege | 3:1 |
ジェットブルー | JetBlue TrueBlue | 6:1 |
大韓航空 | Korean Air SKYPASS | 3:1 |
LATAM航空 | LATAM Airlines LATAMPASS | 3:1 |
ルフトハンザ航空 | Lufthansa Miles & More | 3:1 |
LATAMブラジル航空 | Multiplus | 3:1 |
カンタス航空 | Qantas Frequent Flyer | 3:1 |
カタール航空 | Qatar Privilege Club | 3:1 |
サウジアラビア航空 | Saudia Airlines | 3:1 |
シンガポール航空 | Singapore Airlines KrisFlyer | 3:1 |
南アフリカ航空 | South African Airways Voyager | 3:1 |
サウスウェスト航空 | Southwest Airlines Rapid Rewards | 3:1 |
TAPポルトガル航空 | TAP Air Portugal | 3:1 |
タイ航空 | THAI Airways | 3:1 |
ターキッシュエアラインズ | Turkish Airlines Miles&Smiles | 3:1 |
ユナイテッド航空 | United MileagePlus | 3:1.1 |
ヴァージンアトランティック航空 | Virgin AtlanticR Flying Club | 3:1 |
ヴァージンオーストラリア航空 | Virgin Australia Velocity Frequent Flyer | 3:1 |
ほとんどの航空会社に、3:1の割合でポイントをマイルに交換できます。
ニュージーランド航空のマイルは価値が大きく異なるので移行比率が全く違います。JetBlueへの移行は損。ユナイテッド航空への交換は”Rewards Plus”として特別な提携による10%上乗せがあり、少しお得です。
マイルへの移行はまとめるとお得
マリオット・ボンヴォイのポイントを60,000ポイントまとめて交換すると、15,000ボーナスポイントが加算され、合計75,000ポイントを交換できます。
一般的な3:1の交換比率のマイレージプログラムだと、25,000マイルになります。
ANAやJALのマイルにポイントを移行する場合、60,000ポイント=25,000マイルのレートです。
マリオット・ボンヴォイのポイントは、主だった航空会社のマイルに交換できるので、複数の航空会社のマイルを一度に貯めているような効果があります。
ホテル7泊宿泊特典+マイルに交換、Travel Packages
マリオット・ボンヴォイのポイントは、マリオット・ボンヴォイ参加ホテルの7泊宿泊特典+マイルに交換できます。
”ホテル+エアマイル パッケージ”と名付けられたこのサービスは、行きかえりのフライトをマイルで予約し、現地滞在はマリオット・ボンヴォイ参加ホテルへ宿泊してもらおう、という意図で設定されたんでしょうね。
ホテル宿泊は7連泊に限られるため、長期休暇というものに縁遠い日本人には使い勝手の悪い特典ですが、ゆったりとリゾートで滞在できればいいな、と夢が広がる特典でもあります。
”ホテル+エアマイル パッケージ”はホテルカテゴリーと、獲得できるエアラインマイル数により必要ポイント数が決まっています。
ホテルカテゴリー | 7泊+50,000マイル | 7泊+100,000マイル |
Category 1-4 | 255,000ポイント | 330,000ポイント |
Category 5 | 315,000ポイント | 390,000ポイント |
Category 6 | 435,000ポイント | 510,000ポイント |
Category 7 | 495,000ポイント | 570,000ポイント |
Category 8 | 675,000ポイント | 750,000ポイント |
マイルは前述の提携航空会社マイレージサービスから選択できます。ユナイテッド航空は”Rewards Plus”により、獲得できるマイルがそれぞれ55,000マイル、110,000マイルと10%増になります。
ホテルカテゴリーはマリオット・リワードサイトから検索できます。
必要なポイント数がかなり多く、それほどお得な特典ではありません。よほどポイントが余っている場合に交換する特典かな。
マリオット・ボンヴォイのポイントを貯める方法
ところで、マリオット・ボンヴォイのポイントはどのように貯めるのでしょうか?
マリオット・ボンヴォイ加盟ホテルの宿泊で貯める
マリオット・ボンヴォイのポイントは、マリオット・ボンヴォイ加盟ホテルの宿泊でポイントが貯まります。
マリオット・グループ傘下には29のホテルブランドがあり、対象となるブランドのホテルに宿泊すると宿泊料金1米ドルあたり10ポイントが貯まります。
リッツ・カールトンやシェラトン、ウェスティンなど、聞いたことがあるブランドも多いと思います。まだまだ日本では馴染の薄いブランドもありますが、JWマリオットは今後開業予定ですし、moxyは東京、大阪にオープンしました。今後さらにマリオット・インターナショナル・グループのホテルが日本でも増えそうです。
ちょっとお安いホテルブランドでは、1米ドルあたり5ポイントと半分のポイントが貯まります。
宿泊料金以外にも、レストランでの飲食料金や、スパ利用代金なども対象となります。
ハーツなど提携会社の利用で貯める
レンタカーのハーツを利用すると、マリオット・ボンヴォイのポイントが貯まります。
Marriott Momentsのサイトからハーツレンタカーを予約するだけ。ポイントが貯まるのは、アメリカ合衆国、カナダ、ヨーロッパ、メキシコ、プエルトリコ、オーストラリア、ニュージーランドの各国でハーツレンタカーを利用した場合。
2-4日間のレンタルなら2,000ポイント、5日間以上のレンタルなら3,000ポイント貯まります。
SPGアメックス(クレジットカード)の利用で貯める
SPGとアメックスが提携して発行したクレジットカードが、スターウッド プリファード ゲスト®アメリカン ・エキスプレス®・カード(通称 SPGアメックス)です。
スターウッドホテルとマリオット・インターナショナルの合併により、SPGアメックスの存続が危ぶまれていましたが、マリオット・ボンヴォイののポイントが貯まるカードとして継続利用できることになりました。
今後、クレジットカードの名称が変更となるかもしれませんが、当面はSPGアメックスのまま発行されるようです。
SPGアメックスで支払いをすると、100円ごとにマリオット・ボンヴォイのポイントが3ポイント貯まります。
マリオット・ボンヴォイ加盟ホテルでは別に、1米ドルごとに12.5ポイントが貯まります。これはSPGアメックスを所持していると、マリオット・ボンヴォイのゴールド会員資格が得られるため。マリオット・ボンヴォイでは年間25泊するとゴールド会員になれますが、SPGアメックスを所持しているだけでゴールド会員になれるのです。
ゴールド会員資格による特典を受けられ、カード利用により(マリオット・ボンヴォイのポイントが貯まっていくカード、SPGアメックス。年会費31,000円+(税)という高額年会費でなければ最高のカードなんですが。
SPGアメックスはカードホルダーからの紹介で申し込むとお得です。
通常は入会後3ヶ月以内に10万円以上カードを利用すると30,000ポイントがプレゼントされます。しかし紹介からカードを申し込むと、同条件で36,000ポイントにポイントアップ。身近な方にカードホルダーがいらっしゃらない場合は私から紹介させていただきます。お問い合わせフォームにニックネームとメールアドレスを記載いただき、SPGアメックス紹介希望とだけコメントください。

SPGアメックスで200万円支払うと、マリオット・ボンヴォイのポイントが60,000ポイント貯まります。60,000ポイントをまとめてマイルに交換するとボーナスポイントが付き、25,000マイルになります。
SPGアメックスは200万円で25,000マイルが貯まる、還元率が1.25%のクレジットカードと言えます。
まとめ
(マリオット・ボンヴォイのポイントは、ホテルでの無料宿泊にも利用できますが、各航空会社のマイレージにも交換できます。
ANAとJALのマイルを両方貯めているけど、JALのマイルが少し足りないな、ANAのマイルがもう少しあれば特典航空券に交換できるんだけど、、、そんなときにANAへもJALへも交換できる、とっても役立つポイントです。
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