阪急阪神グループ(鉄道関連の阪急阪神ホールディングスグループと百貨店など流通業のエイチ・ツー・オー リテイリンググループ)では、2016年4月より各社共通のポイントとして「Sポイント」サービスを開始しました。
これまでグループ会社がそれぞれ個別に付与していたポイントを共通化。利便性を図るとともに、ポイントの持つ魅力をアップ。より多くの方に利用してもらえるポイントを目指します。主に関西在住の方にメリットがある「Sポイント」。陸マイラーとしての注目点は、「Sポイント」を貯めるとマイルは貯まるのか?ですね。
Sポイントとは
Sポイントの由来
阪急阪神グループなら「Hポイント」じゃないの?と真っ先に思ってしまいましたが、このSポイントにはしっかりと由来があります。
Shopping(お買い物)やStation(駅)、Sightseeing(観光)、Stay(宿泊)など、生活の中の多彩なScene(場面)で「たまる」「つかえる」、Special(特別)なポイントであることから、それぞれの英単語の頭文字の“S”を取って「Sポイント」としました。
Sポイントに統合する理由
Sポイントが貯まる、使えるお店
2016年4月に誕生した、Sポイントはどこで貯まって、どこで利用できるのでしょうか。
クレジットカードでSポイントを貯める
Sポイントが貯まるクレジットカードは以下の通りです。
それぞれのカードには特徴的な特典が用意され、クレジットカード利用でSTACIAポイントが貯まり、Sポイント加盟店で提示するとSポイントが貯まります。
現金ポイントカードでSポイントを貯める
現金ポイントカードとは、現金支払いの際に提示するとポイントが貯まるカード。昔ながらのポイントカードです。
同じグループでこれだけの多くのポイントカードを作っていると、それぞれに管理部門が必要となり、コストがかさみそうです。これがSポイントに一本化されました。
SポイントはこれらSポイント優待店(加盟店)で利用できます。阪神タイガースの本拠地、甲子園球場や宝塚歌劇場ではSポイントそのままでは利用できず、阪急阪神クーポンに交換して使用します。
2018年2月16日からは、グランフロント大阪でもSポイントが貯まるようになりました。
Sポイントカードをゲット!
Sポイントを貯めるには、現金ポイントカードをもらうのがお手軽です。
STACIAカード以外のクレジットカードでの支払いではSポイントは貯まりません。カードでマイルを貯められる場合(例えば阪急阪神百貨店はANAカードマイルプラス加盟店なのでANAカード払いがお得)はSポイントを貯めようと考えない方がいいでしょう。
うめだ阪急ポイントカードをゲット
お手軽なところで、というわけで「うめだ阪急ポイントカード」をもらってきました。
うめだ阪急ポイントカードは、阪急百貨店うめだ本店の1階、北側入り口すぐにあるペルソナカードカウンターで無料で発行できます。
阪急梅田駅から歩いて手前にある入り口、JR大阪駅からだと横断歩道を渡って百貨店横の通路をしばらく直進したところですね。
特に手続きは無く、ポイントカードを作りたいんですけど、と係りのひとに声をかけるだけ。もらったカードは会員登録をしないとポイントを利用できませんが、会員登録はWEBから行います。
スマホからだと空メールを送信、あとは必要事項を入力するだけです。
facebookアカウントやgoogle+アカウントを利用して会員情報を登録できるのがすごいですね。時代についていけない感じです。
会員登録だけで100ポイントもらえるキャンペーンを実施していました。ラッキー。
今までならポイントは阪急百貨店うめだ本店でしか利用できませんでしたが、これからは他の阪急百貨店、阪神百貨店、ホテルなどでも貯めることができます。共通化っていいですね。
イズミヤHinatasカードをゲット!
自宅からは若干距離があるのですが、関西の中堅スーパー、イズミヤへ行ってきました。
イズミヤではイズミヤポイントカード「ヒナタス」をもらうことができます。発行手数料が200円かかります、と規約には記載されていますがキャンペーン中だったのか無料でした。
イズミヤのシンボルマークはヒマワリですので、ヒマワリをイメージしたデザインになっています。イズミヤポイントカード「ヒナタス」はイズミヤで買い物をすると200円(税抜)ごとにSポイントが1ポイント貯まります。ポイントは1P=1円で利用できるので、ポイントを余らせることが無く、有効に利用できます。ポイント有効期限は翌々年の3月31日まで。最長で約2年間有効です。なお、カード利用が1年間無い場合はカードそのものが失効してしまいます。
カードを手に取り気になったのが、左上にある「litta」のロゴ。阪急阪神グループのSTACIAカードは新たな電子マネーサービス「litta」を2017年に立ち上げる計画のようなのです。最近はポイントに加えて電子マネーも乱立しています。ひとつのチェーンにひとつの電子マネー導入。複数の電子マネーを同時に導入することが多いと思いますが、それでも消費者の利便性を考えると、種類が多すぎるのは考えものです。
Sポイントの有効期限
Sポイントは毎年1月から12月までの1年間を単位として貯まっていきます。
1年間に貯まったポイントはすべて、2年後の3月31日まで有効。2018年1月から12月に貯めたポイントは、2020年3月末まで有効ということですね。
Sポイントの使い方
一番簡単なSポイントの使い方は、Sポイントで支払えるお店で1ポイント=1円として支払う方法です。ポイントが10ポイント、20ポイントと少ないポイントしか無くても、支払いに利用できます。
Sポイント優待店検索ページで、ポイント払いOKにチェックすると、お店の一覧が見られます。
Sポイントの提携ポイント
陸マイラーは、ポイントはマイルに交換するために貯めています。Sポイントはマイルに交換できるのでしょうか?
Sポイント提携ポイント
Sポイントと提携し、Sポイントから交換できるサービスは、
はぴeポイント(関西電力):1,000 はぴeポイント=1,000 Sポイント
エールポイント(阪急キッチンエール):1,000 エールポイント=1,000 Sポイント
ANAのマイル:1,000 Sポイント → ANA 250マイル、10,000 ANAマイル → 10,000 Sポイント
の3つです。ANAマイルに交換できますが、交換レートは0.25(25%)ですから、あまりよくありません。
Sポイントをマイルに交換
SポイントをANAマイルに交換するには、関西電力のはぴeポイントを経由する方がお得です。
1,000 Sポイントは1,000 はぴeポイントに交換できます。はぴeポイントは100 はぴeポイントを50 ANAマイルに交換できますので、1,000 Sポイントが500 ANAマイルに交換できます。直接ANAマイルに交換するよりも、ANAマイルが2倍になりました。交換レートは0.50(50%)とTポイントやnanacoポイントと同じになりました。
はぴeポイントは関西電力と契約しないと利用できませんが、Sポイントは、ほぼ関西限定のポイントとですから、電力自由化で新電力と契約していなければ、特に問題なく交換できると思います。
まとめ
阪急阪神グループのSポイントは関西を中心に貯まる、使えるポイントサービスです。
ANAマイルに直接、間接的に交換できるので、ANAマイラーの方は貯めてみてもいいでしょう。最低交換ポイントが1,000ポイントというのがハードルが高いですね。
九州のnimocaポイントのように、ANAとの提携クレジットカード(ANA Sポイント カードとか?)ができて、ANAマイルに高い交換レートで交換できると話題になって、注目されるんでしょうけどね。
参考 ニモカルートはソラチカルートの代替となるか?ANA VISA nimocaカード
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