平地にある大阪国際空港(伊丹空港)には、周囲に数々の撮影スポットがあります。有名なところでは、伊丹スカイパーク、千里川土手、ターミナルビル屋上展望台。
伊丹空港から離陸する飛行機を正面から撮影できるスポットが猪名川土手です。千里川土手ほどメジャーではありませんが、頭上を航空機が飛び去る迫力は千里川にも負けていません。
コインパーキングがオープンしてアクセスしやすくなった千里川土手は人出が増えているようです。今回はアクセスしずらい猪名川土手に行ってきました。
猪名川土手(撮影スポット)の場所
猪名川(いながわ)は兵庫県、大阪府の境付近を流れる一級河川です。猪名川土手(堤防)と一口に言っても、長~い猪名川のどこへ行けばいいの?
滑走路を飛び立った飛行機は高度がある程度に達するまでは真っすぐ飛びます(赤い矢印)。ですから滑走路の延長線上と、猪名川土手(堤防)とが交差するところ(青い×印)へ行けばいいのです。
だいたいこのあたりですね。
アクセスするには、伊丹空港ビルから歩くか(約33分、Google Map調べ)、JR北伊丹駅から歩くか(約18分)、JR伊丹駅から歩くか(約26分)、エアフロントオアシス下河原から歩くか(約8分)。いずれにしても徒歩(または自転車)でのアクセスになります。
駐車場があるのは、伊丹空港ビル、エアフロントオアシス下河原です。伊丹駅近くにはイオンモールがありますが、マナーとして買い物利用をする場合に限りましょう。北伊丹駅近くには西猪名公園駐車場があります(有料)。公園利用者以外も駐車できますが、イベント開催時は満車になるかもしれません。
エアフロントオアシス下河原(下河原緑地)が一番近いですが、駐車スペースは9台しかなく午前9時から午後5時(7月8月は午後7時)までの利用時間になります。
エアフロントオアシス下河原からも離陸する飛行機を眺められるので、撮影スポットのひとつになっています。
猪名川土手へ行ってみよう
JR北伊丹駅から歩いてみました。
駅改札を出たら左手へ。高架下をくぐって左手へ。踏切を渡り、エディオン横のスロープをまっすぐ行くと猪名川に出ます。
そのまま軍行橋を渡って、最初の信号のある交差点を右へ。歩道の無い道をしばらく行くと箕面川に出ます。右側の橋を通って川を渡ったらそのまま右手へ歩きましょう。
猪名川土手はこんなところです。
うん、何もありませんね。冬は寒くて、夏は暑いので対策はしっかりとしていきましょう。トイレは当然ありませんし、自販機も近くにはありません。
この進入灯が見えてきたら、その辺りが目的地です。
滑走路を向くと、こんな風景です。
電線が微妙に滑走路とかぶります。踏み台があれば電線の上側から撮影できます。しゃがめば電線の下から撮影できます。
フェンスの草が微妙に残っていて邪魔でした。まあ、こればかりは言っても仕方ありません。
ここまでボチボチと歩いて約20分ほどでした。
猪名川土手から飛行機撮影
早速、滑走路をこちらに向かってくる飛行機を撮影しましょう。
滑走路に進入してきた飛行機。いよいよ滑走、離陸開始です。気温が上がるとゆらぎが発生してしまいます。その点、冬の方が撮影には向いているかも。猪名川土手はきっと寒いでしょうけど。
前輪が滑走路を離れ、
エアボーン。画面上にかかる黒いのは電線です(笑)。向こうには着陸機が見えますね。
どんどん近づいてきて頭上を轟音とともに通過。ギアはもう収納するんですね。
飛び去る飛行機。このあとは左に旋回してさらに高度を上げていきます。
隣の滑走路を離陸する小型機の撮影もできます。ANAウィングスのボンバルディアDHC-8-400。
日本エアコミューターのサーブ340。
でもやっぱり、大型機が迫ってくる姿の方が迫力があっていいですね。
頭上を通過して左手へ旋回。美しいひねりを披露。もっと望遠が効くレンズが欲しくなります。
B737も離陸していきます。
晴天を行く飛行機の、青と白のコントラストが美しいですね。
午前中に撮影したので、飛び去る飛行機が順光での撮影となりました。
まとめ
猪名川土手はアクセスにやや難がありますが、離陸する飛行機を間近で撮影できる魅力的な撮影スポットです。
- トイレ・日陰なし
- エアフロントオアシス下河原にトイレあり
- 滑走路方面は午後から順光
- 旋回シーンは午前中が順光
離陸した飛行機が旋回するひねり撮影なら「昆陽池(こやいけ)公園」からの撮影もお勧めです。
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