機内から夜景を撮影する方法、コツを考える

伊丹空港 カメラ趣味

 

夜間のフライトでふと窓から外を見ると、都市に煌く光がとてもきれいに見えることがあります。このきれいな夜景を写真に撮りたい、そう思ってシャッターを切っても思ったような写真が残せない。そんな悩みありませんか?私もなかなか思うように撮れず、変な光が映り込んだり、ブレブレの写真が量産されたりで、いろいろと試行錯誤しました。ちょっとだけマシになってきたかな?と思う私が考える夜景撮影のコツを解説します。

 

伊丹空港

 

 

 

機内からの夜景撮影を失敗する理由

まずは夜景撮影を失敗する理由を考えてみました。

 

窓に反射する光

夜景を撮影したつもりが、機内の様子が反射してしまい、外の風景がうまく写っていない。失敗する理由の最たるものではないでしょうか。

 

飛行中、照明を落としていない機内は明るく、暗い外の景色を撮影すると窓に機内の光が反射してしまいます。特に飛行機は二重ガラスの窓。カメラを窓ガラスにぴったりと押し付けても、外側のガラスに反射するので意味がありません。

 

羽田空港

 

よーく見ると、カメラを構えている人の姿が…

 

 

手ブレ、飛行機の移動によるブレ

夜景を撮影できても、街の光がブレていたり、線を描いていることがあります。夜間撮影は弱い光を拾うためにシャッタースピードが遅くなります。シャッターが開いている間に手元が揺れてブレブレ写真になったり、飛行機自体の移動により光の位置が変化してスーッと線が引かれたりします。

 

 

 

機内から夜景を撮影してみよう

それでは上記の理由を解決する方法を考えてみましょう。

 

飛行機の窓への映り込みを防ぐ

飛行機の窓に映り込み機内の光をどうすれば防ぐことができるのでしょうか。答えは実は簡単で、窓全体を何かで覆ってしまえばいいのです。幸い、飛行機の窓はさほど大きくありません。窓全体を暗幕のようなもので覆うと機内からの光が反射しません。でも暗幕のようなものって?

 

例えば着ているジャケット。厚手のものであれば十分光を遮ります。一番使いやすいのは機内で配られるブランケット。寒くなくても一枚受け取っておけば、夜景撮影時に窓を覆う小道具として使用できます。

 

 

航空写真家ルーク・オザワさんが使用しているのは「忍者レフ」。一眼レフカメラでしか使用できませんが、レンズの先端に丸い遮光版を取り付けて撮影できるものです。実際に使用したことはありませんが、手軽に持ち運びもでき使い勝手は良さそうです。

 

画像はAmazonからお借りしましたが、真ん中の穴にレンズを突っ込み、黒い面を窓に向けて撮影します。窓全体を覆うことは難しそうですが、映り込みは防げるようです。

 

 

お値段はAmazonで約5200円。まあまあのお値段ですね。

 

 

もうひとつある夜景撮影用機材が「レンズスカート」。こちらも普段は折りたたんで持ち運びし、撮影するときはレンズにがばっとかぶせてしまいます。そのまま窓に押し付ければ機内の光はシャットアウト、という寸法です。

 

 

レンズスカートの方が覆える面積が大きいので、光を遮断しやすいかもしれません。お値段は8800円。忍者レフより高いですね。

 

 

これらの機材やブランケットを使用して撮影していると、想像していただけるとわかると思いますが、実は結構変な人に見えます。その恥ずかしさに耐えてこそ、機内写真家(そんな職業ありませんが)と言えるでしょう。もしかすると客室乗務員さんに声をかけてもらって、話のきっかけができるかもしれませんよ。

 

 

ブレを防いで夜景を撮影する

ブレを防ぐ方法は機内夜景撮影に限らず、どんな場合でも共通です。しかし機内からの撮影は撮影者自身が(乗っている飛行機ごと)動いてしまう、という点で横浜の夜景撮影には無い難しさがあります。

 

シャッタースピードを速くする

ブレを防ぐ基本はシャッタースピードを速くすることです。シャッターが開いている時間が短くなれば、飛行機の移動も無視でき、手ブレの影響も小さくなります。問題はシャッタースピードと写る光の量は反比例すること。シャッタースピードが速くなるほど、暗い写真になり、目で見た夜景とは異なってしまいます。

 

シャッタースピードは1/100(1秒の100分の1)を基本とし、そこからどこまで遅くすることができるか(1/60や1/40)、何枚も撮影して試してみる方法が有効です。

 

撮影感度(ISO)を上げる

新しいデジカメほど、撮影感度(ISO)を上げてもディテールのつぶれにくい写真が撮れます。撮影感度を上げるほどノイズが多くなり、写真を拡大した際に汚い感じになりますが、最低でもISO3200やISO6400で撮影しないとシャッタースピードを上げた時に、光が写らなくなります。

 

できるだけ明るいレンズを使用する

レンズ交換式カメラでは、できるだけ明るいレンズ(F値の小さいレンズ)を使用することでシャッタースピードを上げても、写る光の量が増え明るい写真になります。F2.8よりもF1.8、さらにF1.4のレンズの方が明るく撮影できます。

 

広角レンズで撮影する

望遠レンズでは高速で移動する航空機の影響が大きくなり、ほぼブレた写真になってしまいます。できるだけ広角レンズで撮影した方がブレにくくなります。

 

高高度から撮影する

離陸してすぐや、最終着陸態勢に入った状態では地上との距離が近く、シャッターを切っている間に生じる移動の影響が大きくなります。高度が高い方が移動の影響は小さくなり、大都市では多くの光源が視界に入るためよりきれいな夜景写真を撮影できます。

 

路線では羽田ー福岡だと高度も上がり、途中大阪や名古屋といった大都市近郊の上空を通過するので撮影しやすいかと思います。

 

最後はレタッチ

最後は自宅へ帰ってからレタッチで修正しましょう。RAW形式で撮影しておき、Lightroomなどのソフトで露光量やトーンカーブをいじると、それなりに見られる写真になることがあります。

 

 

実際に頑張って機内から夜景写真を撮影してみた

拙い腕で申し訳ないのですが、素人でもこれぐらいの写真なら何とか撮れたよ、という作例を出してみます。

 

羽田空港

(24mm F3.5 1/25秒 ISO3200)

 

離陸前に撮影した羽田空港。夕闇迫る中に空港ビルや滑走路の光が輝いて見えます。滑走路手前で離陸の順番待ちのために停止しているときがチャンスです。

 

 

大阪府内

(24mm F3.5 1/100秒 ISO3200)

 

この日は残念ながら途中は曇っていたので撮影できず。着陸態勢に入った大阪府上空での撮影です。高度はだいぶ下がっているので、光源の数は少なくなります。大きな通りがはっきりと見えてどのあたりを飛んでいるのか考えるのが楽しくもあります。

 

 

大阪市内

(24mm F3.5 1/125秒 ISO3200)

 

着陸が迫る機内から大阪市内上空を撮影しました。シャッタースピードを遅くするとブレてしまいますし、機体も揺れやすく撮影が難しいことが多いです。中央やや左の暗い中に明るくライトアップされた大阪城が見えます。

 

 

大阪市内

(24mm F3.5 1/200秒 ISO3200)

 

梅田付近です。右手に淀川も見えてきています。まもなく伊丹空港に着陸です。

 

 

もう少しましな写真が撮れたら差し替えたいと思います。

 

 

 

まとめ

機内からの夜景撮影はかなり難易度が高いです。やはり何度も撮影して自分なりのコツをつかむことが上達への鍵ですよね。今度いつ乗れるかな~。

 

 

千里川土手
千里川土手 夜間

頭上すれすれを着陸機が迫力満点に通過する千里川土手(堤防)からは、離着陸する飛行機を間近で撮影できます。一度訪れるとその迫力に魅了されてしまうこと間違いなし!

駐車場 :近隣にコインパーキングあり
トイレ :なし
風雨を遮るもの :なし
飲食店 :なし、5分ほど歩けばコンビニあり

伊丹スカイパーク
ANAスターウォーズジェット

伊丹空港の騒音対策に設置された公園ですが、滑走路すぐ横に位置する最高の立地条件のため、飛行機撮影にはもってこいのスポットです。子どもたちが遊べる遊具もあるので、子連れで飛行機ウォッチングが楽しめます。

駐車場 :有料駐車場あり
トイレ :あり
風雨を遮るもの :あり
飲食店 :なし、公園北端に隣接してコンビニあり

伊丹空港展望デッキ
ANA B787

2018年春、一部リニューアルして遊んで楽しめる空港に生まれ変わりつつある伊丹空港。4階の展望デッキからは滑走路を行きかう飛行機や、駐機中の飛行機を撮影できます。空港ターミナルビル内には飲食店も多く、ボーネルンドなど子どもたちが楽しめる施設も充実です。

駐車場 :有料駐車場あり
トイレ :あり
風雨を遮るもの :あり
飲食店 :あり

 

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