ソラチカルート終了後、ポイントサイトからANAマイルへのポイント交換で注目のニモカルート。九州や函館までポイント交換手続きに行かなければいけないという手間はさておき、1円相当のポイントをANA 0.7マイルに交換でき(交換比率70%)、1か月のポイント交換に上限が無いことは魅力的です。
ニモカルートを末永く利用するためには、ANA VISA nimocaカードをしっかりと利用した方がいいに決まっています。福岡周辺に在住の方は普段使いでANA VISA nimocaカードを利用するメリットがありますが、九州福岡以外の、関西や関東、中京、北海道、東北、東海、北陸、四国、中国など他地域に在住の場合にANA VISA nimocaカードを利用していくにはどうすればよいのでしょうか?
ANA VISA nimocaカードをどう利用するか?
ANA VISA nimocaカードを解剖
ANA VISA nimocaカードは、ANAカードを発行している三井住友VISAカードと、交通系電子マネーを発行している西日本鉄道(JRじゃありません)、そしてANAの3社が協同で作ったクレジットカードです。
この3社のうち、どの会社を大事にすればニモカルートを永く利用できるでしょうか?
ANA VISA nimocaカードの機能は、クレジットカード(VISA)としての機能と、電子マネー(nimoca)としての機能、ANAマイレージクラブカードとしての機能に大きく分けることができます。
ANAとしてはどう利用してもらっても、何か損をするわけではないのでANAマイレージクラブとしての機能は重視する必要は無さそうです。
ではVISAとnimoca、どちらを主に利用すべきなのでしょうか?
ソラチカルートはなぜ終了したのか?
2018年3月で終了したソラチカルートは、ANA VISA nimocaカードと同様にクレジットカード会社JCBと、鉄道会社東京メトロ、ANAの3社が協同で作ったANA To Me CARD PASMO JCB(通称ソラチカカード)を所有している人が利用できるANAマイル交換ルートでした。
その最大の特長は1円相当のポイントをANA 0.9マイルに交換できる(交換比率90%)という過去最高にお得な交換レートにあったのですが、あまりにも有名になりすぎたのか終了となりました。
ところでこのルートを終了したのは一体どの会社なんでしょうか?
クレジットカードとして全然利用してもらえないJCBカードが、ソラチカルートの存在を嫌って終了したという説もありますが、実際に閉鎖されたのはメトロポイントからANAマイルへの交換ではなく、ポイントサイトからメトロポイントへの交換の部分です。
もし、JCBカードがソラチカルートを終わらせるなら、メトロポイントからANAマイルへの交換部分のはずです。JCBにとって、ソラチカカードは確かにあまりクレジットカードとしては利用してもらえなかったかもしれません。しかし年間2,000円の年会費が労せず取れる、という点ではJCBは損をしていなかった可能性があります。
そこで浮上してくるのが、メトロポイントを運営している東京メトロです。
東京メトロにとって、メトロポイントは東京メトロを利用してくれた乗客に対するプレゼントです。貯まったポイントでまた東京メトロに乗ってもらう、そのつもりで運営しているポイントが、単なるマイル交換ルートの踏み石にされたらどう思います?
メトロポイント交換に要するコストばかりかさみ、東京メトロには誰も乗ってくれない。さらには東京に住んでもいないような人からメトロポイントに訳の分からない電話がかかってくる(メトロポイントからANAマイルに交換できるのは毎月何日からですか?とかメトロポイントが翌月にANAマイルに交換されるためには、何日までに交換手続きをすればいいですか?などなど)。
東京メトロにしたら、『知らんがな!』となるわけです。
本来は東京メトロを利用してくれる乗客を増やすために、メトロポイントへのポイント交換サービスを始めたはずでしたが、全く乗客が増えないためにメトロポイントへのポイント交換サービスを終了した、というストーリーです。
メトロポイントからANAマイルへの交換はJCBやANAと協同で始めたサービスなので、勝手に止められなかったんでしょうね。
大切にすべきはnimoca=西日本鉄道
ソラチカルートの事例を考慮すると、大切にすべきなのはnimoca、つまり西日本鉄道と考えます。
本業である西日本鉄道の乗客は増えないのに、ニモカポイントの交換作業ばかり増えれば、西日本鉄道もnimocaポイントへのポイント交換を遮断しかねません。
幸い、nimocaポイントをANAマイルに交換するためには九州福岡までいかなければなりません。福岡まで行ったのですから、天神から西鉄に乗って、太宰府天満宮にお参りして梅ヶ枝餅を買って帰りましょう。もちろん、nimocaを使って乗車するんですよ。Suicaで乗っちゃダメです。そうすれば西鉄も潤って、ニモカルートが末永く続く礎になるでしょう(たぶん)。
間違っても、ラーメンだけ食べて帰って来ちゃいけませんよ。
西鉄のターミナル、西鉄福岡(天神)駅はへは、福岡空港から地下鉄空港線で5駅、JR博多からは3駅です。
関西や関東でnimocaを利用する方法
九州福岡以外で電子マネーnimocaを利用しても、西鉄に(ちょっとだけ)喜んでもらえそうです。では関西や関東でnimocaを利用するにはどうすればいいのでしょうか?
実は何も問題なく、同じ交通系電子マネーSuicaやICOCA、PasmoやPiTaPaなどが利用できるところで利用できます。コンビニで「支払いはSuicaでお願いします」と言いながら、nimocaカードをかざせば、普通に決済できます。
こんな共同キャンペーンもあるぐらいで、交通系電子マネーは相互利用ができるようになっているんです。
問題はnimocaにどうやってチャージするのか?です。
nimocaへのチャージは、西鉄の駅や福岡周辺の商業施設などにあるチャージ機でチャージできます。でもその他の地域でもちゃんとチャージできるようなんです。
nimocaにチャージできる場所を見てみると、他社エリアという項目があり、このような記載があります。
kitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、PiTaPa、lCOCA、はやかけん、SUGOCA
各エリアの鉄道・バスやコンビニエンスストア
これら他社エリアにある鉄道のチャージ機にnimocaカードを差し込めば、ちゃんとチャージできるようです。コンビニはローソンでチャージできるみたいですが、おそらく「nimoca?は?なにそれ?」と店員さんがなりそうなので、人見知りな陸マイラーの方はこっそりと、チャージ機に向かって操作してみるのがいいでしょう。南海電車のチャージ機はこんな感じです。
クレジットカードからチャージするには、nimocaオートチャージを利用するしかなさそうです。オートチャージはnimocaエリアの鉄道、バスに乗らないとできないので、関西や関東在住の場合は九州へ行った際にチャージするしか無いですね。
関西や関東でANA VISA nimocaカードを利用する方法
VISAカードが使えるお店なら、どこでも利用できます。世界中どこでもです。
Apple Payに登録すれば、IDマークのあるお店でも利用できます。
まとめ
ニモカルートを末永く利用するためには、西日本鉄道(西鉄)を利用するのが一番だと思います。電子マネーnimocaを利用しても、nimoca決済額が増えて喜ばれるでしょう。
VISAカードとして利用すると、三井住友カードが喜びますが、西鉄には何のメリットも無いと思います。
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