陸マイラー必須のクレジットカード、ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)。ANAマイルが非常に効率よく貯まるカードとして、陸マイラー界に革命を起こしました。
ソラチカカードは、東京メトロ(地下鉄)とANA(空)とJCBの協業によって誕生したカードなので、本来は東京メトロを利用する方をターゲットとしています(しているはず)。つまり東京近郊に住んでいる人たちに向けたクレジットカードであるはずなのですが、あまりにも効率よくANAマイルが貯まるため、全国にソラチカカードユーザーが存在します。
では東京メトロを利用することがまず無い、私のような関西(あるいは九州・沖縄・中国・四国、中部、中京、東海、北陸、信越、東北、北海道などなど)や地方在住者にとって、ソラチカカードをクレジットカードとして、PASMOカードとして、どのような使い方ができるのか考えてみました。
ソラチカカードをクレジットカードとして使用する
JCBカードとして使用する
ソラチカカードはJCBブランドのクレジットカードです。
JCBカードが利用できる店舗であれば、普通に買い物の支払いに使えます。
JCBカードとして使用した場合、1,000円の利用金額ごとに1 Oki Dokiポイントが貯まります。Oki DokiポイントはANAマイルに交換できます。ソラチカカード利用で貯まったOki Dokiポイントは、Oki Dokiポイントの種類、ソラチカカードのポイント移行コースの選択により交換レートは異なりますが、1ポイントは3~10 ANAマイルになります。
JCBカードとして利用する場合は関西に限らず、日本中、世界中(海外でJCBカードが使えるお店は少ないですが)どこで利用しても同じ条件です。
ANAマイルが貯まるJCBカード、としてソラチカカードは利用できます。
ソラチカカードの年会費は2,000円(税別)なので、ゴールドカードのように1万円を超える年会費は必要ありません。残念ながらソラチカカードの年会費を無料にする方法は無い(初年度年会費が無料となるキャンペーンはあります)ので、年会費の元が取れるようにガッツリと利用したいですね。
ANAカードとして使用する
ソラチカカードはANAカードです。
ANAカードとして使用するとお得になるのは、ANAでの航空券・旅行代金の支払いや「ANAカードマイルプラス」提携店でのお買い物です。これら提携店で買い物をすると、カード利用金額に応じて貯まるポイントに加えて、ANAマイルが100円につき1マイルまたは200円につき1マイル加算されます。
ソラチカカードでANA航空券を10,000円購入する場合で試算してみます。
まずOki Dokiポイントが1,000円ごとに1ポイント、合計10ポイント貯まります。Oki DokiポイントをANAマイルに交換すると、ポイント移行コースの選択によって変わりますが、50 ANAマイルまたは100 ANAマイルになります。
次に「ANAカードマイルプラス」として100円ごとに1マイルが加算されます。航空券代金は10,000円ですからANA 100マイルです。
合計すると150 ANAマイル、または200 ANAマイルが貯まります。
ANAカードとして利用する場合も関西(地方)在住だからといって不利益はありません。ANAにガンガン乗って、たんまりマイルを貯めましょう。
小括
ソラチカカードを、JCBカードまたはANAカードとして利用するときは、関西(地方)在住であっても何も問題はなく、ポイント・マイルがしっかりと貯まります。
PASMOとして使用する
PASMOが利用できるのは
ソラチカカードの”地下”の部分には、交通系電子マネーPASMOが搭載されています。
PASMOは東京近郊のJR以外の鉄道事業者・バス事業者が立ち上げた、ICカード乗車券です。PASMOは東京近郊の私鉄のみならず、JR東日本のSuicaエリアでも使えるほか、ICOCAやTOICAエリアなどの相互利用を行う全国の鉄道・バス路線でも利用できます。
相互利用を行っているのは、Kitaca、Suica、manaca、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCAです。つまりPASMOとして全国で利用できる力を秘めているのです。
関西ではPiTaPaエリア、ICOCAエリアでPASMOを利用できます。
交通系電子マネーは鉄道、バスの乗車のほか、コンビニ等の提携店舗で電子マネーとして利用することもできます。コンビニでのお買い物にソラチカカードをかざしてお支払いができるのです。小銭いらずでさっとお支払いができてスマートです。
PASMOオートチャージ機能
ソラチカカードに搭載されているPASMOには、残高が一定額以下になった状態で、駅の改札機にタッチすると、自動的に設定金額がチャージされる、オートチャージ機能を備えています。
オートチャージ機能が便利でお得なのは、あらかじめ手続きをしておけばPASMOの残高を気にする必要が無くなるのに加えて、オートチャージ額1,000円ごとにJCBカードのポイント、Oki Dokiポイントが1ポイント貯まる点です。
Oki Dokiポイントは前述のように1ポイントあたり、ANAマイルに5または10マイルに交換できるので、PASMOチャージでANAマイルを貯められます。
しかしこのオートチャージ機能が有効なのはPASMOエリア、首都圏・仙台・新潟の各Suicaエリアでの改札入場時のみです。つまり関西圏や中京圏、九州、北海道エリアなどではオートチャージはできないのです。
PASMOチャージはオートチャージ以外に、駅の券売機やチャージ機でも行えます。
これは南海電鉄のチャージ機ですが、PASMOやSuicaなどの相互利用可能なカードにもチャージできます。
しかしチャージは現金に限られるため、ソラチカカードのポイントを貯めることはできません。
セブンイレブンでもソラチカカードのPASMOにチャージできる
セブンイレブンに設置してあるセブン銀行ATM。セブンイレブンで使える電子マネー・nanacoにチャージできるだけでなく、交通系電子マネーにもチャージできます。もちろん、ソラチカカードに搭載されているPASMOへのチャージもOK。
nanacoチャージに利用できる電子マネー読み取り機の部分にソラチカカードを置いて、「電子マネーチャージ」を開始するだけです。手数料は無料ですので、気軽にチャージできます。
手順はセブン銀行サイトを参照してください。
メトロポイントPlus機能
メトロポイントPlusは東京メトロ乗車時にポイントが貯まるサービスです。
ただし、メトロポイントは東京メトロ乗車時しか貯まりません。
東京メトロに平日に乗車すると、1乗車(1回改札を通って、次に改札を出るまで)につき5ポイント、土休日は3倍の15ポイント貯まる仕組み。
東京メトロ沿線に住んでいれば、ソラチカカード利用でどんどんメトロポイントが貯まり、ANAマイルが貯まります。
しかし当然ながら関西(その他地方)在住者は東京メトロを利用する機会も少なく、メトロポイントPlusの恩恵を受けることはほぼ無いでしょう。東京へ行ったときはソラチカカードを利用するようにするぐらいですね。
小括
関西(その他地方)でもPASMOチャージやPASMO利用による鉄道・バス乗車はできますが、ポイント・マイルは貯まらないためソラチカカードのPASMOを使用するメリットはありません。
関西(その他地方)で鉄道・バス乗車でマイルを貯めやすいのはモバイルSuicaです。
まとめ・ソラチカカードは死蔵用カード?
ソラチカカードは陸マイラー最強のクレジットカードにも関わらず、死蔵用カードとも呼ばれています。
ANAカードとして利用する場合もANA VISA カードがおすすめ。
さらに交通系電子マネーとしてはモバイルSuicaの方がマイルを貯めやすくなっています。
ポイント交換用に所持するクレジットカードとしては必須ですが、生活に密着して利用してもらえる層は、
東京メトロ沿線在住者 > PASMO・Suicaエリア在住者 >>>>>> その他地方在住者
となり、関西在住の私がソラチカカードを駆使するのは難しいのが現実です。
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