世界三大アライアンス(航空連合)のひとつ、スカイチーム。
『今度、旅行へ行くんだけど、乗る飛行機の会社を調べたら、スカイチームっていうグループの会社らしい。スカイチームの航空会社に乗って、ANAマイルやJALマイルは貯まるのかな?』という疑問にお答えします。
- 日本にはスカイチーム加盟航空会社はありません。
- スカイチームのマイルは、ANAマイルやJALマイルに比べると貯めにくいのが現状です。
- スカイチームの中では、デルタ航空のマイルを貯めるのがおすすめです。
- ANAやJALと個別に提携しているスカイチーム加盟航空会社に搭乗する場合は、ANAやJALのマイルに加算するのがおすすめです。
スカイチームとは
航空連合(アライアンス)
世界には3つの大きな航空連合(アライアンス)があり、それぞれの航空連合では加盟する航空会社が空港業務を連携して行ったり、コードシェアやマイレージ提携を行っています。
航空連合にはANAの加盟するスターアライアンス、JALの加盟するワンワールド、そしてスカイチームがあります。日本にはスカイチームに加盟する航空会社はありませんが、スカイチーム加盟社の便は日本にも就航しており、海外旅行の際にはスカイチーム加盟社の便を利用する機会も多くあります。
日本にはスカイチーム加盟航空会社はありません。
スカイチームのマイレージカードの作り方は?
スカイチームというのは航空会社のチーム(連合)の名称です。ですからスカイチームのマイルというものは存在しません。
スカイチームに加盟している航空会社同士であれば互いにマイルを貯めて、マイルを使うことができるので、これからご紹介するスカイチーム加盟航空会社の中から1社を選んで会員登録し、マイルを貯める形です。
スカイチーム各社ごとにマイルのルールは違うので自分に合う会社を検討してね。
スカイチーム加盟航空会社
2018年1月現在、スカイチームに加盟する航空会社は以下の20社です(注:2018年末に中国南方航空が脱退し、19社になりました)。
アエロフロート(ロシア)
アルゼンチン航空(アルゼンチン)
アエロメヒコ(メキシコ)
エア・ヨーロッパ(スペイン)
エールフランス(フランス)
アリタリア航空(イタリア)
チャイナエアライン(台湾)
中国東方航空(中国)
中国南方航空(中国) ※2018年末に脱退
チェコ航空(チェコ)
デルタ航空(アメリカ)
ガルーダインドネシア航空(インドネシア)
ケニア航空(ケニア)
KLM(オランダ)
大韓航空(韓国)
ミドル・イースト航空(レバノン)
サウディア(サウジアラビア)
タロム航空(ルーマニア)
ベトナム航空(ベトナム)
廈門(アモイ)航空(中国)
なじみのある航空会社も、初耳の航空会社もありますね。これらスカイチーム加盟航空会社は毎日、世界中の国、都市へフライトしています。
航空連合(アライアンス)が同じ航空会社間では、互いにマイルを貯めたり、使ったりできるように提携しています。しかし日本にはスカイチーム加盟社が無いため、通常は日本の航空会社でマイルを貯めることはできません。
でもあきらめないで。ANAやJALと個別に提携している航空会社なら、ANAマイルやJALマイルを貯めることができます。
ANAマイルに貯める方法
ANAは個別に、スカイチーム加盟航空会社と提携しています。スターアライアンス加盟航空会社以外でANAが提携しているのは以下の12社です(2019年1月現在)。
この中でスカイチームに加盟しているのは、ベトナム航空、ガルーダ・インドネシア航空、アリタリア航空です。この3社のフライトに搭乗したときは、ANAマイルにマイル加算できるかもしれません。マイルが加算できるかどうかは搭乗したチケットの種類によるので、まずはANAサイトをチェックしてください。
リンク ANA提携航空会社一覧
ANAと個別に提携しているスカイチーム加盟航空会社に搭乗したときは、スカイチームのマイルでは無く、ANAのマイルに貯めた方が使い勝手はいいと思います。
ベトナム航空、ガルーダ・インドネシア航空、アリタリア航空、3社の特典航空券は、ANAマイルを使用して交換もできます。ANAマイルを貯めて、ベトナム航空、ガルーダ・インドネシア航空、アリタリア航空の特典航空券発券を目指すのもいいですね。
ベトナム航空はANAが出資、提携しています
スカイチームの一員であるベトナム航空ですが、異なる航空連合であるスターアライアンスに属するANAと提携しています。ベトナム航空とANAのコードシェア便に搭乗すると、ANAマイルを貯めることができます。またANAマイルを利用して、ベトナム航空の特典航空券を予約できます。
ベトナム航空を利用するのなら、ANAマイレージクラブに入会してマイルを貯める方が、スカイチームのマイルを貯めるよりも貯めやすく、利用しやすくなります。
参考 ANAマイルをベトナム航空で貯める、使うことができます
ガルーダ・インドネシア航空航空はANAと提携
スカイチームの一員であるガルーダ・インドネシア航空ですが、こちらもベトナム航空と同じく、異なる航空連合であるスターアライアンスに属するANAと提携しています。特定の路線に搭乗した場合にANAマイルを貯めることができます。またANAマイルを利用して、ガルーダ・インドネシア航空の特典航空券を予約できます。
バリ島旅行など、ガルーダ・インドネシア航空をメインに利用したいと考えておられる場合は、ANAマイレージクラブに入会してマイルを貯める方が、スカイチームのマイルを貯めるよりも貯めやすく、利用しやすくなります。
参考 ガルーダ・インドネシア航空でANAマイルを貯める、ANAマイルを使う
ガルーダ・インドネシア航空は2018年冬ダイヤから、JALとのコードシェアを開始しました。ANA、JAL両社はライバル関係にあるので、その両方の会社と提携するのはとても珍しいことです。ガルーダ・インドネシア航空の希望する、アメリカ路線のコードシェアをANAが渋ったため、とも報道されています。ハワイアン航空のように今後はANAと手を切って、JALと手を結ぶ可能性があります。
アリタリア航空はANAと提携
イタリアを代表する航空会社、アリタリア航空は2018年からANAと提携しています。
実はアリタリア航空の経営は厳しく、経営破綻しました。日本とイタリアを結ぶ直行便はアリタリア航空のみが運航しており、アリタリア航空との提携はANAにとってメリット大。アリタリア航空もANAからの出資を希望して提携に至ったのでは、と推測されています。
ANAマイルが貯まるのは日本とイタリアを結ぶ、成田-ローマ、ミラノ線と、イタリア国内線の一部のみですが、貯めても利用しにくいスカイチームのマイルで貯めるよりも、ANAマイルで貯めた方があとあと使いやすくなります。
JALマイルに貯めるという方法もあります
JALは経営破綻から再生後、自社路線の拡大を封じられた状態でした。そんな中で就航先を増やす方法として選んだのが、提携する航空会社を増やしていくこと。
もともとJALの加盟するワンワールドは3つの航空連合の中で最も加盟する航空会社数が少なく、スターアライアンスに加盟するANAに比べるとかなり見劣りします。そんな状況を打破するため航空連合に加盟していない会社や、ANAと提携関係に無いスカイチームに加盟する会社との提携を拡大しています。
ワンワールド加盟社も含めて、JALと提携している会社は以下の図のとおり。
この中でスカイチームに加盟しているのは、エールフランス航空、大韓航空、中国東方航空です。地図にはありませんが、今後アエロメヒコ航空、アエロフロート・ロシア航空、ガルーダ・インドネシア航空とマイレージ提携していく予定があります。
エールフランス航空はJALと提携
エールフランス航空は航空連合が誕生する以前からJALと提携しており、スカイチーム加盟後もJALとの提携関係は維持してきました。
エールフランス航空のチケット予約時や搭乗時にJALマイレージバンクお得意様番号を申請すれば、フライトマイルがJALマイルに加算されます。マイル加算率は以下の表のとおり。
運賃 | ファーストクラス 運賃 |
ビジネスクラス 運賃 |
エコノミークラス 普通運賃 |
エコノミークラス 特別運賃1 |
エコノミークラス 特別運賃2 |
---|---|---|---|---|---|
積算率 | 150% | 125% | 100% | 70%* | 50%* |
対象予約クラス | P, F | J, C, D, I, Z | W, S, Y, B | M, U, K | H, L, Q |
ただし、日本-パリ間の “M, U, K, H, L, Qクラス”は 積算対象外となるなど、一部例外もあるので注意が必要です。
エールフランス航空が運航するAF便であれば、JALマイルを使って特典航空券に交換することができます。ただし、ファーストクラスはJALマイルを利用して交換できません。必要マイル数は、希望する便の総旅程距離(マイル)によって決まります。
JALと中国東方航空が提携
JALは2018年8月にスカイチームの一員である中国東方航空と共同事業を行うことを発表しました。マイレージ提携は既に実施されており、中国東方航空に搭乗して、JALマイルを貯めることができます。
また中国東方航空運航便の特典航空券を、JALマイルと交換もできます。
JALと大韓航空が提携
2018年12月より、大韓航空運航便に搭乗してJALマイルが貯まるようになりました。
マイルが貯まるのは日本-韓国間を結ぶ便のみですが、それでもうれしいですね。マイル加算率はJALサイトをチェックしてください。
Check JALマイレージバンク・大韓航空
大韓航空の特典航空券をJALマイルと交換もできます。必要マイル数は日本各地-韓国間のエコノミークラスで12,000~15,000マイル。少し頑張ってマイルを貯めれば、韓国旅行が楽しめます。
JALとアエロメヒコ航空が提携
2017年10月、JALはメキシコの航空会社、アエロメヒコ航空との提携を発表しました。アエロメヒコ航空はスカイチーム立ち上げメンバーの1社。ANAと提携していましたが、JALの方が提携を組むには得、と判断されたようです。
詳細はまだ発表されていませんが、アエロメヒコ航空に搭乗してJALマイルを貯められるようになるかもしれません。
参考 JALはアエロメヒコ航空(メキシコ)とコードシェアを開始
JALとアエロフロート・ロシア航空が提携
JALはワンワールド加盟航空会社以外との個別提携を深め、利便性を高めていく方針のようです。
アエロメヒコ航空に続き、アエロフロート・ロシア航空との提携を2017年11月に発表しました。
まずは両社が運航する東京=モスクワ線、JAL運航の日本の国内線および日本以遠の国際線、アエロフロート運航のロシアの国内線でコードシェアを実施し、さらにマイレージ提携、モスクワでのJALが利用する空港の移動など、協業を進めていく方針とのことです。
アエロフロート・ロシア航空に搭乗してJALマイルが貯まるのであれば、ロシア旅行でもJALマイルが活躍できそうです。
スカイチームのマイルを貯める
ANAともJALとも提携していない航空会社の場合、スカイチームに加盟している航空会社でマイルを貯めることになります。ではスカイチームのマイルを貯めるのに最適なおすすめの航空会社はどこでしょうか?
結論から言うと以下の3つの理由から、デルタ航空のスカイマイルがおすすめです。
- 貯まったマイルに有効期限が無い(無期限)
- 日本在住者が発行できるクレジットカードが充実している
- ポイントサイトからスカイマイルにポイント交換できる
入会するマイレージプログラムを選ぶ
スカイチームのマイルを貯めるには、スカイチーム加盟航空会社のマイレージプログラム(フリークエントフライヤープログラム(FFP)と言います)に入会する必要があります。ANAならANAマイレージクラブ、JALならJALマイレージバンクがFFPの名称です。
スカイチームのマイルを貯めるなら、マイルの貯めやすさが最優先事項です。次にマイルの使いやすさも考えるべきですね。マイルを貯めやすい会社の基準としては、日本に就航していること、提携クレジットカードがあること、ポイントサイトからのポイント移行ができること、などがあるでしょう。
日本に就航しているか
日本に就航していれば、日本に事務所を開設している可能性が高くなります。日本事務所があれば、問い合わせを日本語ですることができます。またホームページも日本語バージョンが作られるので、検索しやすくなります。
提携クレジットカードがあるか
日本で発行している提携クレジットカードがあれば、日常の買い物でマイルを貯めやすくなります。いずれの航空会社も自国では提携クレジットカードを発行していますが、日本在住者が海外の(例えばアメリカの銀行が発行する)クレジットカードを発行することはできません。
ポイントサイトからのポイント移行ができるか
ポイントサイトからポイント移行しマイルに交換できれば、マイルをより貯めやすくなります。
マイルが貯めやすいスカイチーム加盟航空会社はどこ?
以上の要点をまとめて一覧にしてみました。
航空会社名 | 日本就航 | 提携クレジットカード | ポイントサイトからの移行 |
アエロフロート(ロシア) | ○ | ||
アルゼンチン航空(アルゼンチン) | |||
アエロメヒコ(メキシコ) | ○ | ||
エア・ヨーロッパ(スペイン) | |||
エールフランス(フランス) | ○ | ○ | 〇 |
アリタリア航空(イタリア) | ○ | ○ | ○ |
チャイナエアライン(台湾) | ○ | ○ | |
中国東方航空(中国) | ○ | 〇 | |
チェコ航空(チェコ) | |||
デルタ航空(アメリカ) | ○ | ○ | |
ガルーダインドネシア航空(インドネシア) | ○ | ||
ケニア航空(ケニア) | |||
KLM(オランダ) | ○ | ○ | 〇 |
大韓航空(韓国) | ○ | ○ | |
ミドル・イースト航空(レバノン) | |||
サウディア(サウジアラビア) | |||
タロム航空(ルーマニア) | |||
ベトナム航空(ベトナム) | ○ | ||
廈門(アモイ)航空(中国) | ○ |
提携クレジットカードのある航空会社をピックアップしてみると、エールフランス、アリタリア航空、チャイナエアライン、デルタ航空、KLM、大韓航空の6社でした。このうち、エールフランスとKLMは共通のFFPであるフライング・ブルーを使用しているため実質5社となります。この5社の中から入会するFFPを選択するのが良さそうです。
日本で発行されている提携クレジットカードのあるスカイチーム加盟航空会社
エールフランス・KLM
エールフランス・KLMのFFP、フライング・ブルーではVISAとJCBの提携カードを発行しています。
フライング・ブルーVISAカード
三井住友VISAカードの発行する提携カード。利用金額1,000円ごとに10マイル貯まります。年会費は一般カード1,250円(税別、以下同)、ゴールドカード10,000円です。電子マネーとしてIDとApple Payが利用できます。
フライング・ブルーJCBカード
JCBと提携したこちらのカードは、ショッピング利用100円ごとに1マイル貯まります(端数切捨て)。年会費は一般カードが初年度2,500円、2年目以降5,000円、ゴールドカードは初年度10,000円、2年目以降は15,000円です。電子マネーはQuicpayのほか、Apple Payの設定が可能です。
フライング・ブルーの特徴は、JAL便への特典交換やマイル積算が可能な点。JALとエールフランスは以前から提携しており、JALマイルでエールフランス便の特典航空券予約もできます。JAL国内線特典航空券は片道12,500マイル、往復25,000マイルで交換できます。
2019年からは三井住友VISAカードのポイント、ワールドプレゼントポイントをフライングブルーのマイルに交換できるようになりました。
アリタリア航空
アリタリア航空のFFP、クラブ・ミッレミリアではVISAの提携カードを発行しています。
アリタリアVISAカード
三井住友カードと提携して発行されているアリタリアVISAカードは、100円ごとに1マイル貯まるカードです。年会費は一般カード5,000円、レディースカード2,500円(女性だけ?さすがイタリア!)、ゴールドカード15,000円です。電子マネーはIDとApple Payが利用できます。
また意外と知られていませんが、三井住友VISAカードのポイント、ワールドプレゼントポイントをクラブ・ミッレミリアのマイルに交換できます。
チャイナエアライン
チャイナエアラインのFFP、ダイナスティー・フライヤー・プログラムではJCBとの提携クレジットカードを発行しています。
CAL JCBカード
CAL JCBカードはJCBと提携、発行しているカード。一般カードは100円ごとに1マイル、ゴールドカードなら100円ごとに1.5マイル貯まります。年会費は一般カード1,250円、ゴールドカード12,000円。QUICPayを利用できます。さらにチャイナ エアラインホームページ・日本のコールセンター・日本の発券カウンター(空港のぞく)で航空券購入に利用すると、通常のショッピングマイルに加えて25%のボーナスマイルが加算されます。電子マネーはQuicpayのほか、Apple Payの設定が可能です。
ダイナスティー・フライヤー・プログラムでは、ハワイアン航空とも独自に提携しており、ハワイアン航空の運航する日本ーハワイ路線でもマイルを貯められるのが魅力です。
デルタ航空
デルタ航空のFFP、スカイマイルではアメリカン・エキスプレス、VISA、JCB、ダイナースクラブとの提携カードを発行しています。
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・カード、ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレスと提携したこちらのカードは、カード利用代金100円ごとに1マイル積算されます。delta.comやデルタ航空予約センターでデルタ航空の航空券購入や、その他デルタ航空への支払いにカードを利用すると、マイルが2倍(ゴールドカードはマイルが3倍)貯まります。
また海外利用でもボーナスマイルが獲得できます。ノーマルカードは1.3倍、ゴールドカードは1.5倍のマイルが加算されます。
またノーマルカードを所有するだけで初年度は、スカイマイル上級会員資格である「シルバー・メダリオン」が提供され、ゴールドカードならさらにひとつ上の「ゴールド・メダリオン」資格が提供されます。カードを所有するだけで航空会社の上級会員資格を得られるのはデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・カードだけです。
2年目以降は初年度のカード利用額に応じてメダリオン資格が決定されます。
ノーマルカードは初年度(前年度)の利用金額が100万円以上なら、2年目(次年度)からもシルバーメダリオン資格が付与されます。
ゴールドカードは初年度(前年度)の利用金額が100万円以上なら、2年目(次年度)からはシルバーメダリオン資格が、150万円以上なら2年目(次年度)からもゴールドメダリオン資格が付与されます。
カード利用金額がかなりの額必要となりますが、ある程度メインで利用すれば達成できない額ではありません。
年会費はノーマルカードが12,000円、ゴールドカードは26,000円と高額です。いずれのカードも1枚目の家族カードは年会費が無料ですので、本会員+家族会員で2枚持ちすれば、1枚あたりは6,000円、13,000円と言えなくもありません。ただしメダリオン資格は家族カード会員には付与されません。
デルタ スカイマイル SuMi TRUST CLUB ゴールドVISAカード、プラチナVISAカード
三井住友トラストグループの発行するスカイマイル提携カード。ゴールドカードは100円ごとに1.3マイル、プラチナカードは100円ごとに1.5マイル貯まります。年会費はゴールドカードが18,000円、プラチナカードが40,000円とかなり高額です。上級会員資格は得られませんので、アメックス提携カードの方がお勧めです。
デルタ スカイマイルJCBカード
JCBカードとの提携カードであるデルタ スカイマイルJCBカードは、テイクオフカードは100円ごとに1マイル、一般カードは100円ごとに1.3マイル、ゴールドカードは100円ごとに1.5マイル貯まります。年会費はテイクオフカードが初年度無料、2年目以降1,500円、一般カードは初年度5,000円、2年目以降10,000円、ゴールドカードは初年度10,000円、2年目以降18,000円かかります。電子マネーはQuicpayのほか、Apple Payの設定が可能です。
デルタ航空ホームページ(日本語サイト)やデルタ航空予約センター(電話)でのデルタ航空航空券の購入、および日本国内空港のデルタ航空カウンターでの利用分は、マイルが2倍になります。が、上級会員資格は得られませんので、やはりアメックス提携カードがお勧めです。
デルタ スカイマイル ダイナースクラブカード
デルタ スカイマイル ダイナースクラブカードはダイナースクラブとの提携カード。カード利用100円ごとに1.5マイル貯まります。年会費は28,000円です。空港に設置された「デルタ スカイクラブ」ラウンジを、年3回または3名まで無料で利用できますが、ゴールド・メダリオン会員資格が得られるアメックス提携ゴールド・カードの方がベネフィットはより多くあります。やはりデルタ・アメックスカードをお勧めします。
スカイマイルは有効期限が無期限
スカイマイルの最も魅力的な特徴はマイルの有効期限が無期限であること。期限切れで失効することが無いのでいつまでもマイルを貯め続けられます。ANAやJALのマイルや、その他主だった航空会社のマイルは3年間で失効してしまいますから、マイルに有効期限が無いというのは素晴らしいですよね。
「ニッポン500マイル・キャンペーン」ならANAやJALに搭乗してマイルが貯まる
デルタ航空では「ニッポン500マイル・キャンペーン」という、日本の国内線に搭乗すると運賃の種類や運航する航空会社の種類を問わず1区間500マイルが貯まる独自のキャンペーンを毎年開催しています。このキャンペーンを利用すれば年間最大10区間、5,000マイル(メダリオン会員なら40区間、20,000マイル)を貯めることができます。
大韓航空
大韓航空のFFP、スカイパスではJCB、DCカード(VISAまたはMaster)、MUFGカード(アメックス)との提携クレジットカードを発行しています。
SKYPASS/JCBカード
SKYPASS/JCBカードはJCBとの提携カード。カード利用金額100円ごとに1マイル貯まります。年会費は一般カード1,250円、ゴールドカード10,000円。電子マネーはQuicpayのほか、Apple Payの設定が可能です。
SKYPASS DCカード
SKYPASS DCカードはDCカードとの提携カード。国際ブランドはVISAまたはMasterが選べます。カード利用金額100円ごとに1マイル貯まり、月間利用金額の端数は四捨五入(切捨てではありません、珍しい!)されます。年会費は3,000円です。
SKYPASS MUFG CARD Platinum American Express® Card
MUFGプラチナカードがSKYPASSと提携したカード。年会費は20,000円ですが、プラチナカードとしての特典があります。利用金額100円ごとに1マイル貯まるカードですが、リボ払いにすると100円ごとに2マイル貯まります。さらに年間のカード利用金額が100万円以上となると、ボーナス1,000マイルが加算されます。
プラチナ・コンシェルジュサービスが受けられるほか、世界1,000ヵ所以上の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスが本会員、家族会員いずれも無料で発行できます。
スカイパスはマイルの有効期限が10年間と長いのが特徴。エミレーツ航空、エティハド航空、ハワイアン航空とも個別に提携しており、それぞれの航空会社に搭乗した際にマイルが貯まります。
スカイチーム加盟航空会社提携クレジットカードのまとめ
クレジットカードで比較すると、デルタ航空提携の「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・カード、ゴールド・カード」または、大韓航空提携の「SKYPASS MUFG CARD Platinum American Express® Card」が魅力的です。
どちらも年会費が20,000円を超える高額となりますが、それを補うだけの特典を備えたカードだと思います。
「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・カード、ゴールド・カード」申し込みは友達紹介がおすすめ
「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・カード、ゴールド・カード」の申し込みなら、アメックス既存会員からの紹介がお得です。
ポイントサイト経由で貯まるポイント
カード発行ならポイントサイトを経由するのがお得でしょ?というご意見があると思いますが、「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・カード、ゴールド・カード」発行でもらえるポイントは大したことがありません。
最大でも、2,000円相当のポイントしかもらえません。
アメックスの通常入会キャンペーンマイル
ポイントサイト経由で申し込んだ場合に、アメックスが行っている入会キャンペーンはこちら。
ファーストフライトボーナスの25,000マイルは、入会から6か月以内にビジネスクラスに搭乗した場合にもらえるマイルです。エコノミークラスに搭乗した場合のファーストフライトボーナスは10,000マイルなので入会で最大18,000マイルが獲得可能です。
ファーストフライトボーナスを除くと、入会ボーナスマイルは、8,000マイルです。
紹介プログラム特典によるボーナスマイル
アメックス会員からの紹介による入会キャンペーンは、というと、
紹介プログラム限定特典は、
- 入会特典1:入会で8,000ボーナスマイルをプレゼント
- 入会特典2:入会後3ヶ月以内に合計40万円の利用で、10,000ボーナスマイルプレゼント
紹介プログラム入会特典では、カード利用分のマイル(40万円の場合、4,000マイル)を加えると最大22,000マイル貯まります。一般の申し込みでは入会ボーナスの8,000マイルだけでしたから、40万円の利用が必要とは言え、ポイントサイト経由で申し込むよりもかなりお得です。
(紹介プログラム特典は変更されることがあります)
親戚やお友達にアメックス会員がいらっしゃる場合はその方に紹介をお願いするのがお手軽です。もし身近なアメックス会員がいない場合は、私から紹介させていただきます。
お問い合わせフォームに、ニックネーム(本名は必要ありません)、メールアドレスをご記入いただき、デルタ・アメックス紹介希望とお送りください。私から紹介用アドレスを返信いたします。
スカイチームのマイルが貯まるクレジットカード
あえて「スカイチームのマイル」と書きましたが、スカイチームは航空連合の名称であり、スカイチームのマイルなんてものは存在しません。スカイチームに加盟する、デルタ航空のマイルや大韓航空のマイル、エールフランスのマイル、そういった各航空会社のマイルを貯めて、スカイチーム各社で相互利用できる、というのが現実です。
しかしスカイチームのマイルを貯められるクレジットカードは存在します。しかもカード利用金額200万円で25,000マイル(還元率1.25%)貯まるカードです。
それは、スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(通称SPGアメックス)です。
SPGアメックスは、世界中にホテルを展開するマリオット・スターウッドホテルズ&リゾーツのポイントが貯まるクレジットカードです。一見、航空会社のマイルと関係ないように見えますが、このポイントは世界中の航空会社マイレージにポイント交換できる、素晴らしいポイントなのです。
スカイチーム加盟社で見てみると、アエロメヒコ、アリタリア航空、中国東方航空、エールフランスとKLMのFlying Blue、デルタ航空、大韓航空、サウディア。これらの航空会社マイレージプログラムに、スターポイントを交換できます。
どうです?スカイチームのマイルが貯まる、と言っても過言ではないでしょ?
エールフランスで使いたいときは、Flying Blueに、デルタ航空で使いたいときはスカイマイルに、といった具合に利用したいときに利用したい航空会社のマイルに交換できるのです。
各航空会社で個別にマイルを貯めるより、効率がいいですよね?
さらにポイントはANAやJALのマイルにも交換できるので、スカイチームだけでなく、スターアライアンスやワンワールドのマイルも同時に貯めているのと同じことになるんです。
カード利用金額100円ごとに3ポイントが貯まります。
ポイントからマイルへの交換レートは、3ポイント=1マイル。
このポイントは、6万ポイントをまとめてマイルに交換すると、ボーナスポイントとして5,000マイルがプレゼントされ、25,000マイルになるというおまけつき。SPGアメックスを利用して60,000ポイント貯めるには200万円のカード利用が必要ですが、200万円利用してスターポイントをマイルに交換すれば、25,000マイルになるんですからかなりお得です。
こんな素晴らしいSPGアメックスですが、唯一の弱点が高額の年会費。なんと年間31,000円(税別)がかかります。でもSPGアメックスには素晴らしい特典があります。カード所有2年目以降になると、スターウッドホテルに無料で一泊宿泊できる特典がプレゼントされるんです。スターウッドホテルには、シェラトンやウェステインなどの高級ホテルも名を連ねています。私もセントレジス大阪で優雅な一泊を楽しみ、シェラトン都ホテル大阪ではハルカスからの夜景を堪能しました。
参考 SPGアメックスの無料宿泊特典でセントレジス大阪に宿泊
SPGアメックスの申し込みには、アメックス会員からの紹介制度がお得です。
通常なら、入会から3か月以内に10万円利用すると30,000ポイントがプレゼントされるのですが、紹介キャンペーンで入会すると、入会から3か月以内に10万円利用すると36,000スターポイントがプレゼントされます。6,000ポイントのアップです。
あと24,000ポイント(80万円、厳密には既に10万円利用しているので残り70万円)貯めれば60,000ポイントになるので、マイルに交換すればボーナスポイントとして5,000マイルが追加されて、25,000マイルに交換できます。
お問い合わせいただければ、秘密のアドレスをメールで返信いたしますので、ご活用ください。
ポイントサイトのポイントをマイルに移行できるスカイチーム加盟航空会社FFPはどこ?
ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換できれば、クレジットカードの利用金額以上にマイルを貯めることができます。具体的にはANAやJALのマイルを貯めるのと同じ方法ですが、ANAやJALのマイルに交換する方がレートはお得なことが多く、一気に大量マイルを貯めるのはなかなか難しいのが実情です。でもスカイチームのマイルを中心に貯める場合には、とても有効な手段となります。
ポイントサイトからデルタ航空マイルに交換
デルタ航空マイルにポイント交換できるポイントサイトにはPeXとGポイントがありました。しかし2019年8月末で交換サービスは終了しました。ノースウェスト航空ワールドパークス時代から続いたポイント交換サービスでしたが、残念です。
ポイントサイトからアリタリア航空、エールフランス、中国東方航空のマイルに交換
アリタリア航空、エールフランス、中国東方航空のマイルに交換できるポイントは、三井住友カードのワールドプレゼントポイントです。このほかにシンガポール航空とブリティッシュ・エアウェイズマイルにも交換できる、地味に優秀なポイントサービスです。
アリタリア航空、エールフランス、中国東方航空のマイルに交換するには、ワールドプレゼントポイントが貯まる三井住友カード(三井住友VISAカードや、エブリプラスカード)を所有している必要があります。
交換レートは1円=0.6マイル相当なので、結構お得に交換できます。
マイルに交換できるポイントの具体的な貯め方はこちらを参照してください。ポイントサイトを利用すれば、年間数万マイル貯めることも可能です。
結論 どの航空会社のFFPがおすすめ?
マイルの使いやすさも検討する必要がありますが、貯めやすさを考えるとマイルに有効期限が無い、デルタ航空が1番です。
- マイルに有効期限が無い
- 日本国内路線に搭乗してマイルが貯まる「ニッポン500マイルキャンペーン」がある
- デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードは所有するだけでゴールド・メダリオン会員になれる
これらの特徴を考えると、スカイチームではデルタ航空のFFP、スカイマイルに入会してマイルを貯めるのが一番だと思います。
繰り返しになりますが、ANAマイルやJALマイルに加算できる場合はANA、JALに優先的に貯めましょう。
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